バールソン郡 (テキサス州)

テキサス州の中央よりやや東寄りに位置するバールソン郡は、その名をテキサス革命における著名な将軍であり政治家でもあったエドワード・バールソンに由来します。郡の行政の中心地であるコールドウェル市は、同時に郡内で最も人口が多い都市でもあり、郡庁所在地としての役割を担っています。2010年の国勢調査によれば、バールソン郡の総人口は17,187人を記録しており、これは2000年の16,470人から4.4%の増加を示しています。地理的には、より大きな都市圏の一部として、ブライアン・カレッジステーション大都市圏に属しています。

郡域の総面積は広大で、アメリカ合衆国国勢調査局のデータによれば、約1,756.0平方キロメートル（678平方マイル）に及びます。このうち、陸地は約1,724.9平方キロメートル（666平方マイル）を占め、残りの約31.1平方キロメートル（12平方マイル）が水域となっています。これは郡域全体の約1.81%が水面であることを示しています。郡内の主要な交通網としては、テキサス州道21号線とテキサス州道36号線が重要な幹線道路として機能しており、郡内外へのアクセスを支えています。バールソン郡は複数の隣接する郡と境界を接しており、北にはロバートソン郡、北東にはブラゾス郡、南東にはワシントン郡、南西にはリー郡、そして北西にはミラム郡が位置しています。

バールソン郡の近代史、特に郡の行政においては、ケイパートン家親子の貢献が特筆されます。1975年から1995年までの20年間、バールソン郡判事という郡政の要職を、ウッズ・アレン・ケイパートン氏とその息子であるマーク・ステグリッチ・ケイパートン氏が連続して務めました。息子マーク氏は1975年から1983年まで郡判事の任に就き、その後を父ウッズ氏が引き継ぎました。マーク氏は郡判事以外にも、郡検察官としても活動しました。一方、父ウッズ氏は、アメリカ合衆国土壌保全局の元代理人という経歴を持ち、地域社会への貢献は行政官としての役割に留まらず、多岐にわたりました。

ウッズ氏は特に、コールドウェル独立教育学区の委員を17年間務め上げたほか、バールソン病院地区の委員としても活動しました。ウッズ氏がこれらの委員を務めていた時期には、新たな高校や病院が設立されるなど、郡の公共インフラ整備に大きく貢献しています。さらに、ブラゾス・バレー開発委員会の議長や、ブラゾス・バレー精神衛生精神遅滞センターの議長も兼任し、地域全体の発展と福祉向上に尽力しました。青少年育成にも熱心で、コールドウェル・カブスカウトの設立に関わり、コールドウェル・リトルリーグの発展を積極的に推進しました。ウッズ氏にはもう一人、ケント・ケイパートンという息子がおり、彼は政治の分野で活躍し、1981年から1991年までテキサス州上院議員を務めました。ケント氏はブライアンの出身で、弁護士およびロビーストとしても活動しました。

郡内にはいくつかの主要なコミュニティが存在します。最も人口が多く、行政の中心であるのは郡庁所在地のコールドウェル市です。その他、スヌークやサマービルといった町が地域の生活拠点となっており、これらの他に未編入の地域も存在します。これらの町やコミュニティが、バールソン郡の多様な顔を形作っています。

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