パイプカッタ

パイプカッター：配管作業に欠かせない切断工具

パイプカッターは、配管作業においてパイプを正確に切断するために使用される重要な工具です。円盤状の刃をパイプに食い込ませ、回転させることで切断を行う仕組みです。小型で携帯性に優れ、様々な素材のパイプに対応できることから、プロの職人からDIY愛好家まで幅広く利用されています。

パイプカッターの種類と特徴

パイプカッターには大きく分けて、鋼管用のパイプカッターと銅管用のチューブカッターがあります。両者は構造や用途に若干の違いがあります。

鋼管用パイプカッター

主に鋼管（水道管やガス管など）の切断に使用されます。頑丈な鋳造品で製作されており、高い耐久性を誇ります。刃は通常1枚または3枚で、3枚刃タイプは切断速度が速く、狭い場所での作業にも適しています。切断面は綺麗で切り粉が少ないのが特徴ですが、内側にバリが発生するため、リーマでバリ取りが必要となる場合があります。

銅管用チューブカッター

銅管などの比較的軟らかい素材のパイプ切断に適しています。小型軽量で、アルミ合金製のものが多いのが特徴です。中には、切断後のバリ取り用のリーマが本体に内蔵されているものもあります。また、クイックアクション機構を採用した大型タイプもあり、刃の交換や位置調整を迅速に行うことができます。近年では、ステンレス管や樹脂管に対応した製品も登場しています。

パイプカッターとチューブカッターの違い

パイプカッターとチューブカッターは、切断対象となるパイプの材質と肉厚に違いがあります。パイプカッターは、鋼、真鍮、銅、錬鉄、鉛などの比較的厚みのあるパイプに使用されます。一方、チューブカッターは、鉄、鋼、真鍮、銅、アルミニウムなど、薄肉で軽量なチューブに使用されます。チューブカッターは、パイプカッターに比べて小型で軽量に設計されているものが多く、銅管のフレア部を無駄なく切断できるよう工夫された設計のものもあります。

パイプカッターの構造と使用方法

パイプカッターは、カッターホイールとローラーでパイプを挟み込み、ハンドルを回すことで刃をパイプに押し込んで切断します。刃の材質や形状、ローラーへのベアリングの採用など、切断効率や操作性を高めるための工夫が凝らされています。また、近年は、切断時の負担を軽減するために、軽切断荷重を可能とするアルミ鋳造品やアルミダイカスト品製の本体も普及しています。

パイプカッターの種類とメーカー

パイプカッターは、リンク型や門型など様々な形状があり、メーカーによって様々なモデルが販売されています。主なメーカーとしては、スーパーツール、アサダ、REED、RIDGID、IMPERIALなどがあります。それぞれのメーカーが、様々な材質や用途に対応した製品を開発・提供しています。

パイプカッターの選び方

パイプカッターを選ぶ際には、切断するパイプの材質、サイズ、そして作業環境などを考慮する必要があります。例えば、頻繁に使用する場合は耐久性の高い製品、狭い場所での作業が多い場合は小型軽量の製品を選ぶことが重要です。また、切断後のバリ取りの必要性なども考慮し、リーマ内蔵タイプを選ぶこともできます。

まとめ

パイプカッターは、配管作業に不可欠な工具です。様々な種類があり、材質や用途に応じて適切な製品を選ぶことが重要です。本記事で紹介した情報が、パイプカッター選びの参考になれば幸いです。

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