パウロ・アウトゥオリ

パウロ・アウトゥオリとは

パウロ・アウトゥオリ（Paulo Autuori）は、1956年8月25日生まれで、ブラジル・リオデジャネイロ出身のサッカー監督です。現在はカンピオナート・ブラジレイロのボタフォゴFRの指揮を執っており、彼の多岐にわたる経歴と成功が広く知られています。

経歴

現役時代と初期の指導者としてのキャリア

アウトゥオリは現役時代に国内リーグでプレーし、1986年に選手生活を終えた後、ブラジルとポルトガルで指導者としてのキャリアをスタートさせました。1995年にはボタフォゴFRを率いてカンピオナート・ブラジレイロ・セリエAで初めての優勝を果たし、その後1997年にはクルゼイロECでコパ・リベルタドーレスを獲得。さらに、2001年と2002年にはペルーのアリアンサ・リマ、スポルティング・クリスタルを指導し、ペルー選手権で連覇を達成しました。これらの成績により、2003年にはペルー代表の監督に就任しました。

その後、2005年にサンパウロFCを指導し、再びコパ・リベルタドーレスを制覇。そして、トヨタカップではヨーロッパの強豪リヴァプールFCを下し、国際舞台でも成功を収めました。

鹿島アントラーズでの挑戦

アウトゥオリの監督としての才能は、Jリーグの鹿島アントラーズに目を付けられ、2006年12月に同クラブの監督に就任しました。彼は若手選手の積極的起用を行い、特に内田篤人を開幕戦から起用するなど、チームの再構築に着手しました。しかし、リーグ戦では苦戦が続き、ナビスコカップ決勝にまで進出するものの、シーズン終了時には契約非更新となり、1年で監督を退任しています。

母国復帰とその後

2007年にはクルゼイロに復帰しますが、約3か月で辞任。その後、カタール・スターズリーグでアル・ラーヤンSCの監督を務め、一時的にグレミオFBPAに移籍しますが、成績不振で短期間でクラブを去ることになります。カタール・オリンピック代表及びフル代表の監督も務めましたが、成績が芳しくなく、辞任を余儀なくされます。

その後、ブラジルに帰り、CRヴァスコ・ダ・ガマの監督に就任しますが3ヶ月で辞任。再びサンパウロFCに戻りますが、成績不振により解任されます。2014年にはアトレチコ・ミネイロの監督に就任するも、早々に解任されてしまいました。

セレッソ大阪と国外での活動

2014年、セレッソ大阪の監督に就任するものの、昇格を逃し11月に解任。2016年にはアトレチコ・パラナエンセの監督を務め、翌年にはチームマネージャーに就任しました。その後、再びフルミネンセFCのディレクターに就任しますが、短期間で退団します。

さらに2018-2019シーズンには、ブルガリアのPFCルドゴレツ・ラズグラドに招聘され、ブルガリア・スーパーカップを制覇。続いてコロンビアのアトレティコ・ナシオナルで監督を務めましたが、古巣フルミネンセとの試合での敗北を受けて辞任します。

2020年2月12日、再びボタフォゴの指揮を執ることとなり、彼のキャリアは続いていきます。

タイトル

アウトゥオリは多くのタイトルを獲得しています。代表的なものとしては、

• - ボタフォゴ: カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA (1995)
• - クルゼイロ: コパ・リベルタドーレス (1997)
• - サンパウロ: コパ・リベルタドーレス (2005)
• - アル・ラーヤン: アミール・カップ (2010, 2011)
• - ルドゴレツ・ラズグラド: ブルガリア・スーパーカップ (2018)

アウトゥオリの監督としてのキャリアは多くの成功に裏打ちされたものであり、これからのさらなる活躍が期待されています。

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