パオラ・ルッフォ・ディ・カラブリア

パオラ・ルッフォ・ディ・カラブリア（1937年9月11日 - ）は、ベルギー国王アルベール2世の王妃であり、現国王フィリップの母として知られています。

幼少期と結婚

イタリアのフォルテ・デイ・マルミで、空軍のエースであったイタリア貴族フルコ・ルッフォ・ディ・カラブリア公の三女として誕生しました。幼少期をローマで過ごし、1946年に父を亡くしています。ギリシャ＝ラテン文学を学び、イタリア語、英語、フランス語に堪能です。

1958年、ローマ教皇ヨハネ23世の即位式典で、ベルギー国王の使者として訪れたリエージュ公アルベール王子と出会い、翌1959年7月2日にブリュッセルで結婚しました。結婚後、バルヴェデール宮殿を拠点に生活を始め、フィリップ（現国王）、アストリッド王女、ロラン王子の3子をもうけました。

リエージュ公妃時代

結婚生活は必ずしも順風満帆とは言えず、アルベールとの間には愛人の存在や長期間の別居など、離婚の噂も絶えませんでした。1970年代後半には危機を乗り越えましたが、王位継承権第一位であったアルベールの妃でありながら、公の場に姿を現すことは少なく、公的な役割を十分に果たしているとは言えませんでした。公衆の前でスピーチをすることもほとんどなく、宮殿内でガーデニングやインテリアに関心を寄せるなど、静かな生活を送りました。

ベルギー王妃として

1993年8月9日、アルベール2世の国王即位に伴い、55歳で王妃となりました。パオラの父方の祖母ロール・モセルマン・デュ・シュノワはブリュッセル出身のベルギー人であり、彼女はベルギー人の血を引く初めての王妃となりました。

子女

フィリップ（1960年 - ）：第7代ベルギー国王
アストリッド（1962年 - ）：オーストリア＝エステ大公ローレンツ妃
ロラン（1963年 - ）

外部リンク

ベルギー王室公式サイト (オランダ語)(フランス語)(ドイツ語)(英語)

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