パオロ・ディ・カーニオ

パオロ・ディ・カーニオ

パオロ・ディ・カーニオ（Paolo Di Canio、1968年7月9日生まれ）は、イタリア・ローマ出身の元サッカー選手で、フォワードとして活動していました。その後はサッカー指導者としても名を馳せています。彼のキャリアは多くのクラブで構成されており、数々の名試合や問題行動が歴史に刻まれています。

経歴の概要

ディ・カーニオは1985年にラツィオとプロ契約を結び、1988年にはセリエAデビューを果たしました。初期のキャリアにはテルナーナへのレンタル移籍も含まれ、1990年まで在籍しました。1990年にはユヴェントスに加入し、主にセカンドストライカーとしてプレーを始めました。1992年の夏には体力強化に努め、肉体的な改造を行い、1992-93シーズンには多くの先発機会を得ました。このシーズン、自チームはUEFAカップで優勝を果たしましたが、決勝ではわずかに出場しただけでした。

1993-94シーズンからはSSCナポリにレンタルとなり、ウイングやセカンドストライカーとして活躍しました。特に1994年3月27日のACミラン戦では素晴らしいゴールを決め、チームの期待に応えたシーズンを送りました。

その後1994-95および1995-96シーズンはACミランでプレーしましたが、出場機会はあまり得られませんでした。しかし、彼が出場した試合では好パフォーマンスを発揮し、1995-96シーズンには22試合で5ゴールを挙げて、セリエA優勝に貢献しました。

1996年にはセルティックに移籍し、26試合で12ゴールを記録してファンの支持を得ましたが、トラブルが原因で退団。その後、シェフィールド・ウェンズデイに移ってプレミアリーグでも実力を示し、12ゴールを挙げました。

1999-2000シーズンからはウェストハム・ユナイテッドに在籍し、2000-01年シーズンまでの間、数多くのゴールを記録しました。在籍中の2001年にはFIFAフェアプレー賞を受賞する場面もありました。2002年にはマンチェスター・ユナイテッドからのオファーを受けたが、契約には至りませんでした。

2004年からはかつてのクラブラツィオに再加入し、2006年に契約を終えた後はセリエC2のチスコ・ローマに移籍し、そこでも2年間プレーしました。2007-08シーズンを最後に現役引退を決意しました。

指導者としての活動

サッカー選手引退後、ディ・カーニオは指導者としての道に進みました。2011年5月にはスウィンドン・タウンFCの監督に就任し、2013年にはサンダーランドAFCの監督としてプレミアリーグ南部の残留に寄与しましたが、2013年9月に契約が解除されました。

特異なエピソード

ディ・カーニオのキャリアには特異なエピソードがいくつかあります。彼は試合中にナチス式敬礼を行ったとして非難された過去がありますが、本人はその行為を古代ローマの敬礼だと主張しています。また、シェフィールド・ウェンズデイ時代にはレフェリーに対して暴力的な行動を取り、出場停止処分を受けたこともあります。

まとめ

パオロ・ディ・カーニオはその活躍だけでなく、トラブルや独自のキャラクターからも注目される選手でした。彼のサッカー人生は、さまざまな出来事を通じてサッカー史に深く刻まれていると言えるでしょう。

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