パオロ・バンケロ

パオロ・ナポレオン・ジェームズ・バンケロ

パオロ・ナポレオン・ジェームズ・バンケロ（Paolo Napoleon James Banchero）は、2002年11月12日にアメリカ、ワシントン州シアトルで生まれたプロバスケットボール選手であり、現在はNBAのオーランド・マジックに所属しています。彼のポジションはパワーフォワードです。バンケロは若くして多くの成功を収めており、その卓越した技術と体力で注目されています。

経歴

ハイスクール

バンケロはオディア高等学校に入学し、高校時代にはバスケットボールだけでなくアメリカンフットボールもプレーしました。1年目のシーズンでは、平均14.1得点と10.2リバウンドを記録しました。2年目には得点を18.2に伸ばし、再度平均10リバウンド以上を記録。チームを州大会優勝に導き、MVPの栄誉を手にしました。3年目には、さらに奮起し平均22.6得点と11リバウンドを記録し、その成果からワシントン州のゲータレード年間最優秀選手賞を受賞しました。

リクルート

バンケロは2021年のリクルートクラスで特に評価が高く、ESPNなどのメディアから5つ星を獲得しました。このため、NCAAの多くの強豪校から獲得のオファーを受けましたが、最終的には2020年8月にデューク大学への進学を決めました。

カレッジ

デューク大学に進学したバンケロは、2021-22シーズンからエースとして活躍。平均17.8得点、7.2リバウンド、3.8アシストを記録し、ACCの新人王に輝きました。さらに、NCAAオールアメリカンのセカンドチームにも選出され、NCAAトーナメントでもファイナル・フォーに進出しました。シーズン終了後、彼は2022年のNBAドラフトへのアーリーエントリーを決断します。

オーランド・マジック

バンケロは2022年、NBAドラフトにおいてオーランド・マジックから全体1位で指名されました。これは、2019年のザイオン・ウィリアムソン以来、デューク大学出身では史上5人目の全体1位指名選手となります。2022-23シーズンの開幕戦では、デトロイト・ピストンズとの対戦でNBAデビューを果たし、27得点、9リバウンド、5アシスト、2ブロックを記録しました。このデビュー戦でのパフォーマンスは、2003年のレブロン・ジェームズ以来の記録です。11月5日のサクラメント・キングス戦でも注目の33得点、16リバウンドを記録し、NBA史上10代選手としてレブロンに次ぐ偉業となりました。

代表歴

バンケロはイタリア系のアメリカ人であるため、アメリカ合衆国代表とイタリア代表でプレーする資格があります。2022年のユーロバスケットではイタリア代表の予備登録選手になりましたが、試合には出場できませんでした。一方、2023年のFIBAバスケットボールワールドカップではアメリカ合衆国代表として出場しました。

家族

彼の母ロンダはWNBAで活躍した元プロバスケットボール選手であり、父マリオはイタリア系アメリカ人として知られています。マリオは2020年にイタリア国籍を取得しています。

人物

大学時代、2021年11月14日にはチームメイトによる飲酒運転の件で起訴されるという出来事がありました。また、NFL選手のパトリック・マホームズに似た容姿が話題になり、2022年には誤ってインタビューを受けることもありました。バンケロは多汗症で、試合中に体重が約3kg減少することがあり、特別な飲料を用いることで対策を講じています。自身の成績を向上させ続けながら、今後の活躍にも期待が寄せられています。

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