パオロ・ビアンケッシ

パオロ・ビアンケッシ

パオロ・ビアンケッシ（Paolo Bianchessi、1981年1月17日 - ）は、イタリアのオージオ・ソット出身の柔道選手です。100kg超級の選手として、国際舞台で活躍しました。身長180cm、体重140kgという恵まれた体格を生かした柔道スタイルが特徴です。

人物と経歴

ビアンケッシは、1998年のワールドユースゲームズ90kg超級で3位に入賞し、早くからその才能を発揮しました。同年、ヨーロッパジュニア100kg超級でも2位に入っています。2000年には、ヨーロッパジュニアと世界ジュニアの両方で2位となるなど、着実に実績を積み重ねました。

シニアの大会でも、2002年のワールドカップ国別団体戦で3位、2003年のフランス国際、ヨーロッパ選手権、ミリタリーワールドゲームズでそれぞれ3位に入賞するなど、コンスタントに上位に進出しました。

2004年のアテネオリンピックでは、準決勝で日本の鈴木桂治選手に内股で敗れ、3位決定戦でもエストニアのインドレク・ペルテルソン選手に内股で敗れて5位に終わりました。メダルには届きませんでしたが、世界の強豪を相手に互角に戦えることを証明しました。

2005年の地中海競技大会では2位、世界選手権では5位という成績を残しました。2007年のドイツ国際では、当時17歳だったフランスのテディ・リネール選手を背負投で破り、2位に入賞しました。2008年のヨーロッパ選手権でも2位に入賞しましたが、北京オリンピックでは2回戦で日本の石井慧選手に内股で敗れ、敗者復活戦でもロシアのタメルラン・トメノフ選手に内股の有効で敗れて9位に終わりました。

現役引退後、ビアンケッシは指導者として活動し、2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、彼が指導していたファビオ・バシレ選手が金メダルを獲得しました。これは、イタリアの男子柔道選手として、2000年のシドニーオリンピック73kg級で優勝したジュゼッペ・マッダローニ以来、16年ぶりの快挙でした。

主な戦績

1998年 - ワールドユースゲームズ　3位　90kg超級
1998年 - ヨーロッパジュニア　2位
2000年 - 世界ジュニア　2位
2000年 - ヨーロッパジュニア　2位
2001年 - 世界軍人選手権大会　3位
2002年 - フランス国際　2位
2002年 - ワールドカップ国別団体戦　3位
2002年 - 世界軍人選手権大会　3位
2003年 - フランス国際　3位
2003年 - ヨーロッパ選手権　3位
2003年 - ロシア大統領杯　団体戦　3位
2003年 - ミリタリーワールドゲームズ　3位
2004年 - フランス国際　2位
2004年 - ヨーロッパ選手権　5位
2004年 - アテネオリンピック　5位
2005年 - 地中海競技大会　2位
2005年 - 世界選手権　5位
2006年 - 韓国国際　優勝
2007年 - ドイツ国際　2位
2008年 - ヨーロッパ選手権　2位
2008年 - 北京オリンピック　9位
2010年 - グランプリ・ロッテルダム　3位

外部リンク

* パオロ・ビアンケッシ - JudoInside.com のプロフィール（英語）

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