ソフトバンクモバイルのパケット定額サービスについて
ソフトバンクモバイルが提供していたパケット定額サービスは、第三世代
携帯電話(
SoftBank 3G)の利用者に向けた、パケット通信料金を定額にするためのサービスです。
2006年10月26日に開始され、他社の類似サービスに対抗する形で導入されました。サービスは複数存在し、それぞれ対象となるパケット通信や料金体系が異なっています。
パケット定額の種類
パケット定額(オレンジプラン)
オレンジプラン(W)、同(WX)、シンプルオレンジ向けのサービスで、auのダブル定額に類似しています。S!メール、ウェブ(
Yahoo!ケータイ)、PCサイトブラウザの利用が対象です。
料金:
下限:2,000円(税込2,100円)
上限:4,200円(税込4,410円)
PCサイトブラウザ使い放題上限:5,700円(税込5,985円)
パケット単価:0.05円(税込0.0525円)
PCサイトダイレクトは対象外です。
パケット定額(ブループラン)
ブループラン向けのサービスで、ドコモのパケ・ホーダイに類似しています。S!メールとウェブ(Yahoo!ケータイ)の利用が対象です。
料金:
定額:3,900円(税込4,095円)
PCサイトブラウザ、PCサイトダイレクト、PCメールは対象外です。定額対象外のモバイルデータ通信は、パケット単価0.021円(税込)で利用できます。
パケット定額ライト
オレンジプラン(W)、同(WX)、シンプルオレンジ向けのサービスで、auのダブル定額ライトに類似しています。S!メール、ウェブ(Yahoo!ケータイ)、PCサイトブラウザの利用が対象です。
料金:
下限:1,000円(税込1,050円)
上限:4,200円(税込4,410円)
PCサイトブラウザ使い放題上限:5,700円(税込5,985円)
パケット単価:0.08円(税込0.084円)
パケットし放題と比較すると下限額が高いですが、定額対象外のモバイルデータ通信のパケット単価が割引される点がメリットです。PCサイトダイレクトは対象外です。
パケット定額フル
以前のブループラン専用オプションと、2008年7月11日以降に開始されたiPhoneおよびスマートフォン利用者向けのプランがあります。両者の内容には若干の違いがあります。
パケット定額フル(旧)
ブループラン向けのサービスで、ドコモのパケ・ホーダイフルに類似しています。S!メール、ウェブ(
Yahoo!ケータイ)、PCサイトブラウザの利用が対象です。
料金:
定額:5,700円(税込5,985円)
PCサイトダイレクトは対象外です。定額対象外パケットは、パケット単価0.021円(税込)で利用できます。2008年3月31日に受付を終了しました。
パケット定額フル(新)
2008年7月11日から提供開始された、ブループランだけでなく、
ホワイトプラン、オレンジプランなど全てのプランで利用できるパケット定額サービスです。モバイルデータ通信を除く全てのパケット通信が定額対象です。
料金:
当初定額:5,700円(税込5,985円)
2008年8月以降:1,614円(税込1,695円、20,175パケットまで)〜5,700円(税込5,985円、71,250パケット以上)の2段階制
従量部分:0.084円/パケット
主にSoftBank XシリーズおよびiPhone 3Gの利用者向けですが、他の
SoftBank 3G端末でも利用可能です(メリットは少ない)。iPhone 3G利用者はこのオプションの契約が必須とされました。2010年4月27日に「
パケットし放題 for スマートフォン」に名称変更されました。
パケット定額Biz
ブループラン向けのサービスで、ドコモのBiz・ホーダイに類似しています。S!メール、ウェブ(
Yahoo!ケータイ)、PCサイトダイレクトの利用が対象です。
料金:
定額:5,700円(税込5,985円)
PCサイトブラウザ、PCメールは対象外です。定額対象外パケットは、パケット単価0.021円(税込)で利用できます。2008年3月31日に受付を終了しました。
サービス共通の注意点
SMSとモバイルデータ通信は、原則として全てのサービスで定額対象外です。
ブループラン、オレンジプラン向けのオプションでは、モバイルデータ通信時のパケット単価が割引される場合があります。
まとめ
ソフトバンクモバイルのパケット定額サービスは、利用者のニーズに合わせて多様なプランを提供していました。自身の利用状況やプランに合わせて最適なサービスを選ぶことが、データ通信料金を抑える上で重要でした。現在これらのサービスは新規受付を終了していますが、当時の
携帯電話料金プランの複雑さを知る上で貴重な情報です。