パシフィックアジアカーリング選手権

パシフィックアジアカーリング選手権

パシフィックアジアカーリング選手権（PACC）は、世界カーリング連盟が主催したアジア太平洋地域のカーリング大会です。この選手権は1991年から2021年まで毎年11月から12月にかけて行われてきました。当初は「パシフィックカーリング選手権」という名称で、2011年から現名称に変更されました。

参加国と地域

大会には、アジアパシフィックゾーンに属する日本、中国、韓国、チャイニーズタイペイ、ニュージーランド、オーストラリア、カザフスタン、香港、カタール、ナイジェリアといった10の国と地域が参加しました。興味深いことに、同じく太平洋に位置するアメリカやカナダは、世界カーリング連盟によって別地域にカテゴライズされ、出場することはありませんでした。

日本では、基本的に前シーズンの日本カーリング選手権での優勝チームがこの大会に参加しますが、2014年から2018年の期間は、上位チームによる代表決定戦で選ばれたチームが出場していました。

大会の意義

この選手権で上位入賞を果たすことで、翌年の世界カーリング選手権への出場権が獲得できるため、特に重要な大会です。2位以内に入った国は自動的に世界選手権に進出し、3位と4位の国は世界最終予選出場権を得ることになります。オリンピック出場権は、世界カーリング選手権の成績に基づいて与えられるため、出場権獲得のためにもこの大会での成果が求められます。

特に2000年代中盤からは、中国が男女ともにタイトルを独占し続けましたが、2015年には韓国や日本のチームが優勝を果たしました。

開催のエピソード

2006年の大会では当初オーストラリアで開催される予定でしたが、同国が辞退したため、日本カーリング協会が会場提供を申し出、東京都のDyDoアリーナで開催されました。2021年をもって本大会は幕を閉じ、2022年からはパンコンチネンタルカーリング選手権として新たな形で行われることとなりました。

試合形式と結果

大会は予選ラウンドとしてラウンドロビン方式で行われ、各国が総当たり戦で対戦します。最終的に上位4カ国が決勝トーナメントに進出し、順位が決定される仕組みです。かつては参加国が少なかったため、2回総当たり制も採用されたことがあります。

男子決勝は、予選の順位による準決勝を経て、勝者が決勝に進む形でした。女子部門でも、チームの進出状況に応じて異なる決勝のルールが設けられました。

メダルと成績

大会終了時点では、各国のメダル獲得数が記録されており、国々の実力が歴史的に示されています。特に上位のチームは、アジア地域におけるカーリング競技の発展に大きく貢献しています。

以上のように、パシフィックアジアカーリング選手権は、アジア太平洋カーリング界における重要なイベントであり、選手たちにとって国際舞台での成果を肌で感じ取る場でもありました。

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