パセオ (宇都宮市)

パセオ：宇都宮駅を彩る複合商業施設

JR東日本宇都宮駅に直結する駅ビル「パセオ」は、株式会社アトレが経営し、宇都宮ステーション開発株式会社が運営する複合商業施設です。1974年、「ラミア」として暫定開業し、1980年の全面開業を経て、1990年には増築と改称を行い、現在の名称となりました。

その後も、パセオは幾度かの大規模な改装を繰り返しながら進化を遂げてきました。2004年には駅コンコース改装に伴い、「Glassbox」と呼ばれる新館が開設され、宇都宮餃子を中心とした飲食店やコンビニエンスストアなどが集まりました。この「Glassbox」は2014年に「とちぎグランマルシェ」としてリニューアルオープンし、地元の食材や特産品を扱う店舗が充実しました。

2011年には、駅ビル全体の全面改装のため一時休業し、同年11月には4階以上のフロアをホテルに転換することを発表しました。2012年4月、改装工事が完了し、3階までを商業施設、4階以上を「ホテル アール・メッツ宇都宮」（現・JR東日本ホテルメッツ宇都宮）としてリニューアルオープンしました。2020年9月には西口1階がフードホールとして生まれ変わり、2021年4月には人気カフェ「ゴンチャ」や雑貨店「PLAZA」、「muji.com」などが開業するなど、常に最新のトレンドを取り入れながら魅力を高めています。

施設概要

パセオは地上9階建ての商業ビルで、宇都宮駅1階と2階のコンコースも売場として一体的に利用されています。ショッピングフロア（1階～2階）の営業時間は10:00～20:00ですが、レストランやカフェなどの営業時間は店舗によって異なります。駅舎ビル1階・2階とパセオ1階・2階は同一平面で繋がっており、スムーズな移動が可能です。

各フロアには様々なテナントが入居しています。4階から9階はJR東日本ホテルメッツ宇都宮の客室、3階にはレストランやカフェに加えホテルのフロントが、2階にはファッション、雑貨、書籍、カフェなどが、1階には「えきの市場」と呼ばれる生鮮食品や惣菜、グロッサリー、フードコート、レストラン、カフェなどが集まっています。

特に「とちぎグランマルシェ」は、宇都宮餃子をはじめとする地元グルメや特産品を扱う店舗が集中しており、観光客にも人気です。総テナント数は89店舗にのぼり、多様なニーズに対応できる充実のラインナップとなっています。代表的なテナントとしては、LAPIS（レストラン）、宇都宮みんみん（餃子）、すしざんまい（寿司）、丸亀製麺、マツモトキヨシ、成城石井、築地銀だこ、スターバックスコーヒー、タリーズコーヒー、リトルマーメイド、味噌と餃子の店 青源、SM2（ファッション）、靴下屋、八重洲ブックセンター、宇都宮餃子館、宇味家、ロッテリア、とちぎ県産品センター、NewDays、JINSなどがあります。

多くの店舗で電子マネーSuicaが利用可能です。

パセオと周辺環境

パセオは宇都宮駅に直結しているため、利便性も高く、多くの利用客で賑わっています。駅ビル向かいには「トナリエ宇都宮」（旧ララスクエア宇都宮）があり、競合関係にある一方、宇都宮駅周辺の商業施設として相互に発展を促しあっています。また、パセオは札幌市のパセオと名称が同じですが、経営上の関連はありません。 小山駅ビルや古河駅ビルなども同様の駅ビルとして挙げられます。

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