パタパタママ

パタパタママ

「パタパタママ」は、1976年に発表された楽曲で、テレビ番組『ひらけ!ポンキッキ』で多くの人々の心を掴みました。この曲は、作詞を高田ひろお、作曲・編曲を佐瀬寿一が手がけています。シングルはキャニオン・レコードから発売され、番組内で放送が始まる前から番組の一部として親しまれていました。

楽曲は軽快なポップサウンドが特徴で、歌詞には子供たちに向けた遊びころがしが盛り込まれています。このユニークなアプローチとともに、紙人形のアニメーション映像も広く注目されました。キャラクターデザインは、人気作品「およげ!たいやきくん」やバボちゃんを手がけた田島司が担当しました。

歌詞の内容は、子供の視点から見た母親の姿をおもしろおかしく描いており、家庭での家事や育児に焦点を当てています。この楽曲は、育児に奮闘する主婦を含む多くの親から支持を受け、特に彼女たちからは多くのリクエストが寄せられました。曲の放送が始まった6月には280通、翌月にはさらに380通のリクエストが集まり、他の楽曲と比べても圧倒的な人気を示しました。

しかし、全ての帰結が好意的だったわけではなく、一部の視聴者からは歌詞に寄せられた「怠慢」だとの否定的な意見が多く、時には1日に40通も寄せられることがありました。特に「私はそんなに怠慢じゃない」「昼寝する暇なんかない」「母親の印象が悪くなるのでは」といった声が上がりました。これに対し、歌詞が子供の視点であるため夜8時までには終わっていることが反映されています。

最初にこの曲を歌ったのは「のこいのこ」であり、彼女の明るく軽やかな歌声が、この楽曲の人気を高める要因ともなりました。「パタパタママ」は、同番組を代表する楽曲の一つとして広く認識されています。また、同じく主題を持つ姉妹曲「サンデーパパ」にも注目です。

この楽曲のシングル盤のB面には、子門真人の「ホネホネ・ロック」が収録されています。こちらも非常に人気のある曲であり、エフェクトのかかったエレキギターと、賑やかなリズムが特徴です。音楽ディレクターの小島豊美によると、「ホネホネ・ロック」を最初に歌ったのは作曲者の佐瀬寿一ですが、後に子門真人の歌声に変更されたといいます。カバーも多数行われており、前川陽子や大和田りつこといったアーティストがその魅力を引き出しています。

また、「通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?」というテレビアニメのエンディングテーマは、本曲の替え歌であり、今なお多くの人に愛されています。さらに、音楽ゲーム「pop'n music」にも収録されるなど、時代を超えて親しまれる楽曲となっています。

「パタパタママ」は、育児の日常をユーモラスかつ楽しい形で表現した楽曲であり、親子で楽しめる内容で今後も多くの人々に親しまれることでしょう。

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