パターソン (DD-36)

駆逐艦パターソン (USS Patterson, DD-36)

パターソンは、アメリカ海軍に所属する駆逐艦で、ポールディング級の一隻として1911年に就役しました。その艦名は、アメリカ海軍の功労者ダニエル・パターソンに由来しています。

艦歴の始まり

パターソンは1910年3月29日にペンシルバニア州フィラデルフィアのクランプ造船所で設計が始まりました。1911年4月29日、ジョージアンヌ・ポロック・パターソンによって進水し、同年10月11日に艦長ジョン・M・ルビー少佐の指揮の下、正式に就役しました。その後、ニューポートやボストンなどアメリカ東海岸の主要都市を訪れ、活動を開始しました。

主要任務と第一次世界大戦

パターソンは、アメリカが第一次世界大戦に参戦することになると、その主要な任務の一つとしてニューイングランド沿岸のパトロールや船団護衛を担当しました。特に、大西洋を横断してイギリス艦隊の支援を行い、ドイツ潜水艦からの攻撃に対処するための駆逐艦にとして重要な役割を果たしました。

1917年には、ボストンからマウミー（給油艦）との合同任務を行い、洋上での給油を受けた初めての駆逐艦として話題になりました。クイーンズタウンに到着した後も、補給任務や護衛任務を続け、商船に対するUボートの攻撃を受けた際には、爆雷を使用して応戦しました。

海戦と衝突事故

アイルランドのベアヘヴン港では、イギリス海軍のタグボートと衝突事故が発生し、艦首を損傷しましたが、その後も任務を再開しました。また、ドイツ潜水艦の攻撃を受けた商船の生存者を救助する堂々たる行動も見せました。

1918年にはバミューダ海域での活動中に、U-151に沈められたノルウェー船の生存者を救助し、ケープ・メイ海軍補給基地へ送り届けました。

戦後の任務

戦争が終結した後、パターソンはフィラデルフィア海軍工廠でオーバーホールを受け、1924年には沿岸警備隊に移管され、主に密造酒の取り締まり任務に従事しました。しかし1930年に再び海軍に戻され、1933年には艦名が新造艦に転用されることになり、1934年にスクラップとして売却されました。

結論

最終的には1934年6月28日に除籍され、その多くの功績が今も海軍の歴史として語り継がれています。パターソンの任務は、第一次世界大戦におけるアメリカ海軍の役割を象徴するものとなりました。

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