パチスロ北斗の拳 世紀末救世主伝説

パチスロ北斗の拳 世紀末救世主伝説（2011年・サミー）

『パチスロ北斗の拳 世紀末救世主伝説』は、人気漫画・アニメ作品『北斗の拳』をモチーフとしたパチスロ機です。2011年12月にサミーから発売され、型式名は「パチスロ北斗の拳F」。マイスロにも対応していました。2012年3月末時点で約177,000台が販売され、全国のパチスロホールで人気を博しました。

概要

本機は、2008年発売の『北斗の拳2 Next zone 将』以来、約3年ぶりのシリーズ最新作として登場しました。「原点回帰」をテーマに、初代『北斗の拳』のゲーム性を再現しているのが大きな特徴です。パネルのイラストも初代を意識したデザインが採用され、中押しにも対応しています（ただし、通常時に逆押しをするとペナルティが発生する可能性あり）。

筐体は新デザイン「天星」を採用。上部液晶全体を覆う「七星シャッター」が特徴的で、演出時に閉まることで期待感を高めます。導入から時間が経過した後も、全国約1500のホールで稼働していましたが、『押忍!番長2』と共に2017年10月頃に一斉撤去されました。

システム

ボーナスはレギュラーボーナスのみで、メインはART（アシストリプレイタイム）「激闘乱舞」でコインを増やす仕様です。

ゲームシステムは、『パチスロ蒼天の拳』と同様に、低確率・通常・高確のモードと特定小役による前兆当選といった初代を彷彿とさせるものとなっています。ただし、前兆は最長34ゲームです。

演出面も初代をほぼ踏襲しつつ、『ぱちんこCR北斗の拳』で使われた演出の流用や、シャッターステージといった新演出も追加されています。また、『蒼天の拳』で初搭載されたレア小役成立時に点灯する「北斗カウンター」も搭載。今作ではチェリー（中段のみ）・スイカに加え、新たに強ベル（順押し時のみ中段に成立）も表示されます。

有効ラインは中段1ラインのみ。天井はART終了後1599ゲームで、89%継続+トキストック1個の2連以上が確定します。

ボーナス&ART

宿命の刻

通常時にレギュラーボーナス（赤7揃い・北斗揃い・赤7赤7北斗）が成立すると、「宿命の刻」と呼ばれるボーナスゲームが始まり、104枚獲得するまで継続します。ボーナス中にも特定小役を引くことでARTの抽選が行われ、終了後はケンシロウとラオウのバトルに発展。ケンシロウが負けなければARTに突入します。8回目のベル当選以降のゲームでは、毎回ボーナス抽選も行われ、ここで当選すると「激闘乱舞TURBO」に突入します。

北斗揃いはART確定となり、79%以上の継続率が確定します。

激闘乱舞

本機メインとなるART。1セット最低38ゲームで、1ゲームあたりの純増枚数は2.2枚（メーカー発表値）です。

継続率は、初代同様に66%、79%、85%、89%の4種類に加え、最低継続率となる50%が追加されました。ART開始時のオーラの色によって、ある程度の継続率を推測できます。ART中にトキが登場するとストックが確定し、次ゲームへの継続が確定します（その際は継続バトルが「ラオウ対トキ」になります）。

ゲーム数の上乗せも搭載されており、基本は特定小役を引くことによる上乗せで、1回で最大300ゲームまでが期待できます（最低は10ゲーム）。また、直撃ではなくストックされることもあり、その場合はラスト1ゲームで「七星チャンス」が発生し、ここで総放出となります。特定小役は上乗せ以外に「上乗せバトル」の抽選もしており、当選した場合は数ゲームの前兆を経て発生します。シン、サウザー、ジャキのいずれかとバトルになり、ケンシロウが攻撃をヒットさせるか、相手の攻撃を避ければゲーム数の上乗せが確定。ボタン連打演出が発生します。バトル中は特定小役を引いても上乗せ抽選は行われませんが、その時点でバトルの勝利が確定します。ART中にレイが登場した際は、バトルが当選しやすい「上乗せ高確率」状態の可能性が高くなります。

最後の8ゲームは初代同様にケンシロウとラオウが戦い、ケンシロウが敗北しなければARTは継続します。最中は特定小役によるゲーム数の上乗せ抽選は行われませんが、ストックの抽選を行っており、非継続でも当選した場合は継続となります。ART中の液晶右上に表示されるゲーム数のうち、継続バトル分はカウントされません。

ART継続の条件は以下の通りです。

バトル開始時にBGMが変わる。
2ゲーム目にトキ登場。
3ゲーム目にケンシロウ登場。
3ゲーム目のラオウ登場時に背後の北斗七星の左下に死兆星が見える。
4ゲーム目のラオウ構え時にシャッターが閉まりケンシロウが現れる。
5ゲーム目のラオウの攻撃を6ゲーム目でケンシロウが受け止める・かわす。
ラオウ攻撃時の7ゲーム目でシャッターが閉まり、2Dアニメによる演出差し替えが発生する。
ラオウ攻撃時の最終ゲームでの台詞が「ケンシロウ、うぬの力は…」ではなく「貴様に拳を教えた身、このラオウに…」の時。
* 最終ゲームでケンシロウが立ち上がる、倒れた際はリン・ユリアの登場で復活。

BGMの変化は、4号機版でも使われた『愛をとりもどせ!!』、『TOUGH BOY』に加え、パチンコ機「ぱちんこCR北斗の拳 百烈」で使われた『ピエロ』が流れます。トキ登場時は『STILL ALIVE』が流れます。

20連以上で継続抽選に漏れると「ラオウ昇天」演出が発生しますが、状況によっては終了せずに継続することがあります。この場合、以降のARTにて液晶に「『裏』激闘乱舞」と表示されますが、中身は通常と同じです。

ラオウ対トキのバトルにて「トキ昇天」演出になることもあります（この場合は継続確定）。この演出後の激闘乱舞中ではトキが登場することが一切無くなります。

激闘乱舞TURBO

ART中にボーナスが成立すると「激闘乱舞TURBO」に突入します。ARTの残りゲーム数を消化せず、コインを76枚獲得するまで継続しますが、その間はARTの上乗せが期待できます。拳王乱舞中にボーナスが成立した場合は「拳王乱舞TURBO」という名になりますが、性能に差はありません。ボーナス・ART終了後に特定リプレイを引くまで続くリプレイタイムにボーナスが成立すると「宿命の刻」ではなく「激闘乱舞TURBO」となります。

拳王乱舞

ART中に「黄7揃い指示時」に黄7を揃える（下段にしか揃わない）と、プレミアムART「拳王乱舞」に突入することがあります。突入すると中段チェリー（実際はリプレイ）が高確率で成立し、ゲーム数の上乗せが大きく期待できます。最低20ゲームで、以降はリプレイの押し順が正解する限り継続し、正解の際に再び20ゲームが当選することもあります。

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