パックインジャーナル

愛川欽也 パックインジャーナル

「愛川欽也 パックインジャーナル」は、専門チャンネルの朝日ニュースターで放送された討論番組であり、初回は1998年8月に放送を開始し、2012年3月末まで続きました。放送形式は主にニュースを扱った討論が中心で、司会を務める愛川欽也の進行のもと、ジャーナリストや評論家、大学教授、弁護士など、約5名のコメンテーターが毎回参加します。

番組の特色として、地上波のニュース番組ではあまり取り上げられない時事問題を掘り下げて議論する点が挙げられます。多くのコメンテーターは反権力的な立場を取っており、「これは地上波では言えないことだけど」といった言葉が頻繁に登場します。このような制約の中で、自由に意見を交わすことができる環境が形成され、視聴者にとっても新鮮な視点を提供しました。

放送時間は主に毎週土曜日の11:00から13:00までで、初回は生放送でした。ただし、年末年始に特別番組が放送される際には事前収録の形式を取ることもありました。番組名の由来は、愛川がかつてパーソナリティを務めていたTBSラジオの番組「パックインミュージック」に由来しており、オープニングテーマとしても同曲が用いられました。

議論が進む中、毎回取り上げるニュース項目は5つ程度であり、それに関連する記事を朝日新聞から簡単に紹介する形式がとられていました。ただし、時には時間の関係で討論できない項目も出てくるため、視聴者にとってはスリリングな側面もありました。

かつては様々なゲストが出演し、保守派の論客である金美齢や潮匡人といった人物も参加していました。2009年度には、特に40代男性による視聴率で同時間帯での接触率が1位を獲得するなど、人気を博しました。

また、視聴者の要望を受け、2012年3月をもって放送を一時終了し、インターネット動画サイト「kinkin.tv」で新たに「パックインニュース」として配信を開始しました。ここでも愛川は恩恵を受けた視聴者からの意見や、多くの出演者の協力を得て活動を続けました。しかし、この「パックインニュース」も2013年に配信を終了し、後に「デモクラTV」にその内容が引き継がれました。

再び愛川欽也が指揮をとる「愛川欽也 パックインジャーナル」は、2014年にインターネットでの再スタートを果たし、以前と同様にやりがいのある討論を繰り返しましたが、残念ながら2015年には放送が継続できない状況に至りました。愛川はその後、2014年に亡くなるまで活動を続けました。

本番組は、時事問題を自由に議論する場を提供したことで視聴者に大いに支持され、愛川欽也のスタイルと共に記憶に残る存在となりました。

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