パッセンジャー 過ぎ去りし日々

『パッセンジャー 過ぎ去りし日々』は、1987年に松竹によって公開された劇場映画です。

解説

この映画は、バイクレーサーの兄とロックシンガーを目指す妹が、それぞれの夢を実現するために困難な青春時代を乗り越えていく姿を描いています。当時絶大な人気を誇っていたアイドル、本田美奈子さんにとって、生涯で唯一の映画出演作品となりました。

原作と制作総指揮は、『宇宙戦艦ヤマトシリーズ』で知られる西崎義展氏が担当。監督は、『相棒』や『南へ走れ、海の道を!』などを手掛けた和泉聖治氏が務めました。有楽町マリオン新館5階に新しくオープンした丸の内松竹（現在の丸の内ピカデリー3）の開場記念作品でもあります。

同時上映されたのは、中国映画の日本語吹き替え版『パンダ物語 ピンピンの大冒険』でした。

あらすじ

世界的なロックシンガーを夢見る立木美奈には、バイクレーサーである兄の立木良介がいます。ある日、美奈はバイクに乗った不良グループに絡まれますが、人気チャンピオンレーサーの岩下徹に助けられ、恋に落ちます。岩下は良介とグランドチャンピオンの座を争っており、次のレースで良介が勝たなければ、彼の夢は絶たれてしまうかもしれないという状況でした。

そんな中、美奈と良介の兄妹の関係を疑うスキャンダルが報道されます。その噂を流した八神信次と激しい口論となり、良介は怪我を負ってしまいます。傷を隠しながら、良介は運命のチャンピオンレースに挑むことになります。

キャスト

立木美奈：本田美奈子
立木良介：三田村邦彦
岩下徹：宇梶剛士
リック：ジョナサン・キー・クァン
八神信次：岩城滉一
片山敬済：片山敬済（本人役）
梶山安夫：本田博太郎
吉本育美：小林聡美
川西社長：柳生博

スタッフ

原作・製作総指揮：西崎義展
企画：西崎義展、高杉敬治、渡辺正文
脚本：古田求
監督：和泉聖治
音楽：宮川泰、羽田健太郎、375 BAND
* 主題歌：本田美奈子「孤独なハリケーン」

その他

映画の撮影は、鈴鹿8時間耐久ロードレースの期間中に行われました。

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