パッセンジャーズ

映画『パッセンジャーズ』あらすじ

ある夜、セラピストのクレア・サマーズは、飛行機墜落事故の生存者たちのカウンセリングを依頼される。生存者は数名。彼女はグループカウンセリングを行うが、そのうちの一人、エリック・クラークは個別のカウンセリングを希望する。

最初のカウンセリングで、墜落時の記憶を尋ねると、ディーンという患者が「墜落前に光を見た」と証言する。さらに、窓の外には不審な男が立っていた。クレアは航空会社の担当者アーキンに問い合わせるが、事故原因はパイロットのミスだと説明され、はぐらかされてしまう。

2回目のカウンセリングにディーンは姿を見せず、代わりにノーマンがクレアの車に乗り込んでくる。ノーマンは、上空で爆発があったと話し、窓の外にいた男は航空会社関係者で、自分たちは口封じのために狙われていると主張する。

3回目のカウンセリングでもノーマンは現れず、アーキンは再び事故原因は人的ミスだと主張。クレアは航空会社への疑念を深める。一方、エリックとのカウンセリングでは、彼の言動に翻弄されながらも、次第に惹かれ合い、二人は一夜を共にする。

翌朝、クレアは姉エマに会おうとするが不在。帰ろうとすると、アーキンが現れてエリックとの関係を指摘し、クレアが尾行されていることを告げる。真相を究明しようと、クレアはノーマンの家を訪ねる。そこで、窓の外にいた男に会うが、彼は記憶喪失で自分の名前すら思い出せないという。

クレアは男を連れてアーキンに会うが、まともに取り合ってもらえない。男もその場から姿を消し、クレアは混乱する。カウンセリング施設では、患者のシャノンが窓の外に男女の姿を見て駆け出すが、クレアに抱きかかえられて倒れ込む。そこへエリックが現れ、墜落前にエンジンの爆発を見たことを告白する。

クレアの家で休む3人だが、突然エリックが「自分はあの事故で死んだ」と言い出し、飛び出してしまう。クレアが追いかけるも拒絶され、自宅に戻ると今度はシャノンの姿がない。隣人に尋ねると男女と一緒に出て行ったという。

クレアは上司のペリーに相談するが、ペリーは航空会社のもみ消しだと決めつけているだけだと否定する。ペリーが航空会社側だと悟ったクレアは、エマの家へ逃げる。すると、そこにアーキンが現れ、「事故は自分のせいだ」と告げて立ち去る。クレアは彼の残した鞄から資料を調べ、自分が墜落した飛行機に乗っていたことを思い出す。

夜明け、クレアは波止場でエリックと再会し、真実を語り合う。墜落事故に生存者はおらず、クレアと患者たちの前に現れた人々は、彼らが死んでいることを気づかせるために現れた故人だった。患者たちは、自分が死んだことを受け入れたから消えたのだ。

遺品整理でクレアの家を訪れたエマは、テーブルの上にあった手紙を見つける。そこには、「姉さんのいない人生は、寂しすぎるわ」というクレアの切実な思いが綴られていた。

この映画は、事故の真相を追うサスペンスとしての側面と、死を受け入れるというテーマが組み合わさった、観る者に深い感動と衝撃を与える作品である。

キャスト

アン・ハサウェイ：クレア・サマーズ
パトリック・ウィルソン：エリック・クラーク
デヴィッド・モース：アーキン
ダイアン・ウィースト：ペリー
アンドレ・ブラウアー：ペリー
クレア・デュヴァル：シャノン
ライアン・ロビンス：ディーン
ロビン・タニー：エマ

外部リンク

パッセンジャーズ - allcinema
パッセンジャーズ - KINENOTE
Passengers - オールムービー（英語）
Passengers - IMDb（英語）

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