パッツィ・ケンジット

パッツィ・ケンジットについて

パッツィ・ケンジット（本名：Patricia Jude Frances Kensit）は、1968年3月4日にイギリスのミドルセックス・ハウンズローで生まれた女優および歌手です。子供時代から芸能界に関わり、映画、音楽の両方で素晴らしいキャリアを築いてきました。

早期のキャリア

彼女は幼少のころから子役として活躍し、雑誌やCMに出演しました。1972年には映画『For the Love of Ada』でデビューし、その後も『華麗なるギャツビー』や、エリザベス・テーラー主演の『青い鳥』など多くの映画に出演しています。特にハリソン・フォードと共演した『ハノーバー・ストリート 哀愁の街かど』や、日本映画『ベルサイユのばら』ではオスカルの幼少期を演じ、印象深い演技を見せました。

音楽活動

1985年、彼女は兄のジェイミーが結成したバンド「エイス・ワンダー」のリードヴォーカルとして活動を開始しました。彼女たちのデビュー曲『ステイ・ウィズ・ミー』は、イタリアや日本で大ヒットし、日本では特に多くの支持を受けました。この時期、彼女が歌う超ミニスカート姿のPVがアイドル的に扱われ、洋楽チャートで1位を獲得するなど、流行のアイコンとなりました。また、映画『ビギナーズ』でもデヴィッド・ボウイらと共演し、新たな才能を発揮しました。

1988年には、ペット・ショップ・ボーイズの楽曲『モンマルトルの森』がヒットし、初のアルバム『クロス・マイ・ハート』も発表しました。しかしその後はリリースが途絶え、バンド活動は実質的に解散状態に入ります。

ハリウッド進出と後の活動

1989年には映画『リーサル・ウェポン2』に出演し、ハリウッド進出を果たします。この時期には世界的な女優としての期待が寄せられましたが、以降はヒット作に恵まれない時期が続きます。その後はイギリスに戻り、テレビのコメディー番組などで活躍し、親しまれる存在になりました。

私生活

パッツィ・ケンジットの家庭環境はやや複雑です。父親はロンドンで名を馳せるギャングであり、彼女が生まれる前に刑務所に入っていました。母親はアイルランド系です。彼女は恋多き女性としても知られ、これまでに4度の結婚と離婚を経験しており、元夫にはバンドメンバーが多く含まれています。特に、リアム・ギャラガーとの結婚はファンの間で話題になりました。2009年にDJのジェレミー・ヒーリーと再婚しましたが、翌年には離婚しています。

親友であるエリザベス・ハーレイと映画でも共演を果たし、彼女の息子の名付け親でもあります。

このように、パッツィ・ケンジットは多彩な才能と個性的な私生活を持つ魅力的な人物であり、今後の活動にも大きな期待が寄せられています。

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