パナソニック汐留美術館

パナソニック汐留美術館について

パナソニック汐留美術館は、東京都港区東新橋にある私立の美術館であり、パナソニック株式会社のエレクトリックワークス社が運営を担当しています。美術館は東京・汐留のパナソニック東京汐留ビルの4階に位置し、2003年に開館しました。開館当初の名称は「松下電工 汐留ミュージアム」で、2008年の社名変更により「パナソニック電工 汐留ミュージアム」となり、その後、インコーポレートにより「パナソニック汐留ミュージアム」に改称されました。

美術館は、開館以来、博物館法に基づかない比較的自由な運営を行っていました。しかし、2019年には東京都教育委員会から「博物館に相当する施設」として指定され、その結果、名称が「パナソニック汐留美術館」に変更されることになりました。これにより、同社が運営する大阪の「パナソニックミュージアム」との違いを明確にすることができました。

主な収蔵品

この美術館の特色は、ジョルジュ・ルオーに関する豊富な収蔵品です。施設の主な収蔵品には、以下のような油彩や版画があります：

• - 「法廷」（1909年）
• - 「ミセレーレ」（1917年）
• - 「女曲馬師（人形の顔）」（約1925年）
• - 「避難する人たち」（1948年）
• - 「流れる星のサーカス」（1930年）
• - 「受難」（1930年）

これらの作品はルオーの独特なスタイルを示しており、訪れる人々に深い印象を与えています。また、ルオーの作品以外にも、住宅、照明器具、陶磁器などの生活関連の美術品も展示されており、幅広い文化体験が可能です。照明器具の専門性がある運営方針により、展示物には特に照明関連の美術品が多くあります。

活動と受賞歴

パナソニック汐留美術館は、展覧会の企画や収蔵品の保全に力を入れており、その活動が評価され、第17回西洋美術振興財団賞の「文化振興賞」を受賞しています。これにより、地域の文化振興においてその貢献が広く認識されています。

美術館は「東京・ミュージアムぐるっとパス」の対象施設でもあるため、アート愛好者にとってはアクセスの良い展示空間として親しまれています。展示の内容は定期的に更新され、多様性に富んだ企画が用意されているため、多くのファンを魅了し続けています。

パナソニック汐留美術館は、アート鑑賞を通じて新たな感動や発見ができる場所であると同時に、生活文化や歴史をも感じることのできる貴重な美術館です。

もう一度検索