パパっ子ちゃん

パパっ子ちゃん

『パパっ子ちゃん』（ぱぱっこちゃん）は、読売テレビが制作し、日本テレビ系列で1993年3月29日から同年6月25日まで、月曜日から金曜日の朝の時間帯に帯ドラマとして放送された作品です。

作品概要

本作は、作家・平岩弓枝氏の小説『あした天気に』を原案としています。物語の中心となるのは、幼くして両親を交通事故で失った少女・ちづるです。天涯孤独となったちづるは、おでん屋を営む心優しい夫婦、市丸民三と里子に養女として引き取られます。血のつながりはないものの、互いに深い愛情を注ぎ合い、困難を乗り越えながら家族として成長していく姿を丁寧に描いたホームドラマです。

放送枠の変遷

『パパっ子ちゃん』が放送された読売テレビ制作の「朝の連続ドラマ」枠は、当時大きな転換期を迎えていました。この枠ではこれまで、約半年間を放送期間とし、主に関西地方を舞台にした長編の物語が制作・放送されてきました。しかし、視聴率の伸び悩みなどが課題となり、より多くの視聴者、特に若い世代にも親しみやすい作品を目指すため、番組編成の方針が見直されることとなりました。

新たな方針では、放送期間を従来の半年から3ヶ月に短縮し、物語の展開をよりスピーディーに、テーマも普遍的なホームドラマへと舵を切ることになりました。本作『パパっ子ちゃん』は、この3ヶ月編成・ホームドラマ路線への変更後、記念すべき第1作目として制作された作品です。この方針転換は、その後の同枠の作品傾向に大きな影響を与えました。

キャスト

本作には、当時の人気俳優からベテランまで、様々なキャストが出演しました。

水野真紀
阿部寛
竜雷太
林家こぶ平
松原智恵子
伊丹幸雄
若林志穂
春延朋也
他

スタッフ

ドラマの制作には、以下のスタッフが携わりました。

原作: 平岩弓枝
脚本: 清水喜美子、橋本和子
演出: 階堂昌和

主題歌

作品を彩る主題歌は、相馬裕子が歌う「未来を描く鳥」です。

曲名: 未来を描く鳥
作詞: 相馬裕子・岡部真理子
作曲: 古賀森男
編曲: 亀田誠治
* 唄: 相馬裕子
（Ki/oon Sony Records／トレフォート）

このドラマは、血縁にとらわれない家族の絆の大切さを描き、新しい試みとなった朝の連続ドラマ枠の幕開けを飾る作品として記憶されています。

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