パブロ・マストローニ

パブロ・マストローニ（Pablo Mastroeni, 1976年8月29日 - ）は、アルゼンチンで生まれ、後にアメリカ合衆国へ移住した元サッカー選手、現在はサッカー指導者として活動しています。現役時代は主にMFとして活躍し、アメリカ代表としても国際舞台でその才能を発揮しました。イタリア系の血を引いています。

プレースタイル

マストローニの最大の魅力は、そのユーティリティ性です。センターバック、右サイド、センターハーフ、ディフェンシブハーフといった、守備的なポジションならどこでも高いレベルでプレーすることができます。また、守備力にも優れており、相手の攻撃の芽を摘み取る能力に長けています。

クラブ経歴

4歳の時にアルゼンチンからアメリカへ移住。サンダーバード高校を経て、ノースカロライナ州立大学でサッカーをプレーしました。1998年のMLSカレッジドラフトで、マイアミ・フュージョンから全体13番目で指名され、プロとしてのキャリアをスタートさせます。プロ1年目から、センターバックやボランチとして起用され、そのユーティリティ性を発揮。2年目にはレギュラーとして定着しました。マイアミ・フュージョンには4シーズン在籍し、2001年にはMLSベストイレブンに選出されています。

2001年シーズン終了後、マイアミ・フュージョンがMLSから撤退したため、2002年のMLS分配ドラフトでコロラド・ラピッズへ移籍。2013年6月には、トレードでロサンゼルス・ギャラクシーに加入し、同シーズン終了後に現役を引退しました。

引退後の2014年3月、古巣であるコロラド・ラピッズの監督に就任しています。

代表経歴

2001年6月7日、エクアドル戦でアメリカ代表として初キャップを記録。2002年の日韓ワールドカップでは、開幕戦に出場し、チームのベスト8進出に貢献しました。

2005年1月10日、代表キャンプ中に負傷し、全治6～8週間と診断されます。しかし、2006年5月2日には再びアメリカ代表に選出され、2006年のドイツワールドカップにも出場しました。しかし、同大会のイタリア戦で前半にレッドカードを受け退場。この退場により、罰金と3試合の出場停止処分を受け、ガーナ戦と2007年のCONCACAFゴールドカップの最初の2試合を欠場することとなりました。

2007年2月7日には、メキシコとの親善試合でチームキャプテンを務めました。

国際Aマッチでは、2001年から2009年までの間に65試合に出場しています。

人物

コロラド・ラピッズでチームメイトであった木村光佑からは、「気持ちの入った選手」と評されています。

指導者経歴

現役引退後は指導者として、コロラド・ラピッズ（2014-2017）やレアル・ソルトレイク（2021-）で監督を務めています。

タイトル

クラブ

マイアミ・フュージョン
MLSサポーターズ・シールド (2001)
コロラド・ラピッズ
MLSイースタン・カンファレンス・チャンピオンシップ (2010)
MLSカップ (2010)

代表

アメリカ合衆国代表
CONCACAFゴールドカップ (2005, 2007)

個人

MLSベストイレブン (2001)

もう一度検索