パラグアイ軍

パラグアイ軍は、パラグアイの独立と安全を維持する任務を担う組織です。総兵力は約1万人で、予備役は約16万人を超えます。国防大臣を通じて文民統制下に置かれ、陸軍、海軍、空軍の三軍で構成されています。

組織構成

陸軍: 3個軍団を基幹とし、9個師団を擁しますが、常備軍は約7,000人と小規模です。装備は旧式化が進んでいます。
海軍: 内水河川の防衛警備に必要な艦艇を保有し、小規模な海軍航空隊と海兵隊を有しています。
* 空軍: 1個の航空旅団とその他の部隊・機関で構成されています。

徴兵制度

パラグアイでは徴兵制が採用されており、18歳以上の男子は1年間の兵役義務があります。しかし、志願兵制度も存在し、近年では職業軍人を目指す若者が増えています。

国際活動

パラグアイ軍は、国際連合平和維持活動（PKO）にも積極的に参加しており、ハイチ、キプロス、コンゴ民主共和国、中央アフリカ、チャド、コートジボワールなどに部隊を派遣した実績があります。これらの活動を通じて、国際社会の平和と安定に貢献しています。

近年

2005年には、アメリカ合衆国軍特殊部隊による軍事援助団がマリスカル・エスティガリビア空軍基地に到着し、パラグアイ軍の能力向上を支援しました。

パラグアイ軍は、限られた予算と装備の中で、国土防衛と国際貢献という二つの重要な任務を遂行しています。今後の近代化と国際協力の強化が期待されています。

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