パラダイスカフェ

パラダイスカフェ

『パラダイスカフェ』は、ひうらさとる先生によって描かれた日本の漫画作品。1991年4月号から1992年7月号にかけて、『なかよし』（講談社）で連載されました。

あらすじ

主人公の松本ユキオは、家族の都合で転校を繰り返す日々を送っていましたが、ある町に落ち着くことになります。新しい学校で、ユキオはオコジョのミューを連れた高野ハルと出会い、彼が作ったオムレツの味に感動します。しかし、学校の食堂の味が美味しくないことに不満を感じたユキオは、ハルに「食べ物だけで幸せになれるのは問題」と言われ、悔しさを覚えます。そんなユキオのために、父親は学校の近くに「パラダイスカフェ」という名の食堂を開きます。

美味しい料理で学校の人気者になったユキオでしたが、丘の上にできたフランス料理店のシェフとの料理対決を通じて、料理で人を笑顔にすることに喜びを見出します。ハルに助けられたユキオは彼に感謝し、次第に惹かれていきます。ハルへの恋心を自覚したユキオは、料理の腕を磨き始めます。

正月、ユキオはハルの母親から、高野家のレシピ本をすべてマスターするまで認めないと告げられます。レシピの習得に励むうちに、ユキオは料理の楽しさに目覚めていきます。

父親の都合でウィーンへ引っ越すことになったユキオは、ハルに手料理を振る舞い、告白。ついに両想いになります。しかし、カフェの移転先は実は隣町であり、ユキオは友人たちと離れずに済むのでした。

登場人物

松本 ユキオ（まつもと ゆきお）
14歳。身長160cm。
好きな食べ物はたくさんあり、嫌いなものはない。
3年D組。
料理が全くできないことと、恋をしたことがないことがコンプレックス。
母からもらったスプーンをお守りにしている。
高野 晴矢（たかの はるや） / ハル
身長175cm。血液型はB型。
3年D組。
いつもオコジョのミューを連れている。
頭が良く、足も速い。
冷静な性格。
プリンの形が苦手。
あゆみ
3年D組。
三食お菓子を食べて生きている。
嫌いな食べ物が多い。
茶谷 ゆーじ（ちゃや ゆーじ）
3年D組の委員長。
料理上手。
姉が3人いる。
金城寺 緑子（きんじょうじ みどりこ）
3年A組。
あだ名は「ゴールド様」。
学校一のお金持ち。
品川（しながわ）
1年A組。
編み物とパステルカラーが好き。
目黒（めぐろ）
野菜が好き。
伊島（いじま）
3年D組の担任教師。
フランス料理好き。
校長先生
プリンとゼリーが好き。
松本 タッちゃん（まつもと たっちゃん）
4歳。ユキオの弟。
大阪弁で話す。
松本シェフ（まつもと）
45歳。ユキオの父親。
名コック。
松本 みよこ（まつもと みよこ）
ユキオの母親。
故人。
バイオレット高野（ばいおれっとたかの）
33歳。ハルの母親。
フードコーディネーター。
ジャン
ハルの父親。
シェフ。
ミヨコ
タッちゃんの幼稚園の先生。

書誌情報

ひうらさとる『パラダイスカフェ』講談社〈講談社コミックスなかよし〉、全3巻
1991年12月6日発行、ISBN 4-06-178705-5
1992年6月6日発行、ISBN 4-06-178719-5
1992年12月6日発行、ISBN 4-06-178736-5
* 過去作の続編「ぽーきゅぱいんINロンドン」、読切「ぴかぴかのなつ」併録。

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