パラッツォーロ・スッローリオ

イタリア共和国、北部に位置するロンバルディア州。その東寄りにあるブレシア県に属する基礎自治体（コムーネ）が、パラッツォーロ・スッローリオ（伊: Palazzolo sull'Oglio）です。この地には、およそ2万人の住民が暮らしており、地域の行政を担っています。

地理的に、パラッツォーロ・スッローリオはブレシア県の西部に位置しており、その西側の境界は隣接するベルガモ県との県境となっています。主要都市からの距離を見ると、ベルガモ市からは南東へ約20キロメートル、ブレシア県の県都ブレシア市からは西北西へ約26キロメートル、そしてロンバルディア州の州都ミラノ市からは東北東へ約57キロメートルの位置にあります。これらの都市からの距離は、この自治体の地域内での位置づけを示しています。

地域の地勢として、重要な河川であるオーリオ川がこの自治体内を流れています。川の存在は、古くから地域の環境や人々の生活と深く結びついてきました。

パラッツォーロ・スッローリオの周辺地域には、複数の基礎自治体が隣接しています。同じブレシア県に属するコムーネとしては、北東方向に位置するアドロ、南東方向のカプリオーロ、東寄りのキアーリ、南部のコローニェ、北部のエルブスコ、そして南東部のポントーリオが挙げられます。一方、西側のベルガモ県（括弧内にBGと示されることが多い）に属し、パラッツォーロ・スッローリオと直接境を接しているコムーネも複数存在します。これらベルガモ県側の隣接自治体は、カステッリ・カレーピオ、グルメッロ・デル・モンテ、パロスコ、そしてテルガーテです。このように、県境という地理的な特性から、パラッツォーロ・スッローリオはブレシア県とベルガモ県の両県に属する様々なコムーネと交流や連携を持っています。

イタリア国内では、地震に対するリスクが地域ごとに評価されており、「イタリアの地震リスク階級」として分類が行われています。パラッツォーロ・スッローリオは、このリスク評価において階級3に分類されています。これは、イタリア国内の他の地域と比較した場合の相対的な地震発生リスクのレベルを示す指標の一つです。階級3は、最もリスクが高いとされる階級1や2よりもリスクが低いことを意味しますが、一定の注意が必要な地域と位置づけられています。

約2万人の人口規模を持つパラッツォーロ・スッローリオは、イタリアの基礎自治体としては中規模に分類されるでしょう。この規模感は、都市的なサービスと地域社会の結びつきの両方を兼ね備えた特徴を持つ可能性を示唆しています。オーリオ川沿いの地理、県境という位置、そして周辺の多様なコムーネとの関係性は、この地の個性と発展の基盤を形成しています。

もう一度検索