パラテコンドー

パラテコンドー (Para Taekwondo)

パラテコンドーは、障がい者スポーツとしてのテコンドーであり、国際的な競技団体であるワールドテコンドーがそのルールと運営を監督しています。パラテコンドーには主に2つの種目があり、身体障害者向けのキョルギ（組手）と知的障害者向けのプムセ（型）があります。これらの競技は、選手たちが障害を乗り越え、技術を競う場として重要な役割を果たしています。

歴史

パラテコンドーの歴史は、2006年に始まりました。この年に世界テコンドー連盟がパラテコンドー委員会を設立し、2009年にはアゼルバイジャンのバクーで初の世界選手権が開催されました。それから、日本国内でも2016年からこの競技が広まり、2020年の東京パラリンピックでは、キョルギが正式競技として取り入れられることとなりました。この大会は、障がい者アスリートの競技機会を拡大する重要なマイルストーンとなりました。

ルールと階級・クラス

キョルギ

キョルギは、八角形の競技エリアとその外側にある安全エリアからなるコートで行われます。試合は2分間のラウンドを3回実施し、ポイント制で勝者が決まります。規則は通常のテコンドーと似ていますが、パラテコンドー特有のルールがいくつかあります。具体的には、突き技はポイントにならない、蹴り技のポイント数は種類によって異なる、そして頭部への攻撃は禁止されています。

階級・クラス

キョルギにおいては、パラリンピックで採用される階級が設定されています。さらに、障害の程度によって選手をクラス別に分類しており、障害の重い順にK41、K42、K43、K44の4つのクラスがあります。これにより、選手たちは自分の能力に合わせた競技環境で戦うことができ、平等な条件で競技を楽しむことが可能となっています。

プムセ

プムセは、指定された型を演じ、その完成度や技術を競う種目です。選手は型の動きを正確に行い、その美しさや力強さを表現します。審査員は完成度やパフォーマンスを評価し、ポイントを付けます。プムセは、身体的なコンディションが問われるだけでなく、選手の集中力や精神的な強さも試される競技です。

脚注

パラテコンドーは、障がいを持つ選手たちが平等な競技環境で力を競い合う場として、重要な意義を持っています。国際的な大会の開催を通じて、アスリートたちに新たな可能性を提供し、社会全体に対する理解と認識を深める役割も果たしています。

関連項目

• - 世界パラテコンドー選手権大会
• - テコンドー

外部リンク

• - World Taekwondo (英語)

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