パントマイム (the pillowsのアルバム)

the pillows ミニアルバム『パントマイム』

『パントマイム』は、日本のロックバンドthe pillowsが1990年にリリースしたインディーズ時代のミニアルバムです。このアルバムは、the pillowsの初期の音楽性を知る上で非常に重要な作品であり、現在では入手困難な廃盤となっています。

アルバム概要

『パントマイム』は、the pillowsがインディーズ時代に発表した最初の作品であり、通称「第一期」の幕開けを飾るアルバムです。その後、1998年に一度再発されましたが、再び廃盤となり、現在ではオークションなどで高額で取引されるほどの希少価値を持っています。

収録曲の中には、「STAND UP AND GO」「RAZORLIKE BLUE」「パントマイム」といった、ボーカルの山中さわおがthe pillows以前に在籍していたバンド、THE COINLOCKER BABYSの楽曲も含まれています。しかし、山中自身は、特に「パントマイム」については「努力してまで聴こうと思わないでほしい」と発言しており、複雑な感情を抱いていることが伺えます。

権利関係

the pillowsは現在バッドミュージックに所属していますが、『パントマイム』リリース当時は別の事務所に所属していました。そのため、アルバムの版権は当時の事務所が管理しており、1998年の再発時にもthe pillowsのメンバーには一切連絡がなく、ファンからの手紙で初めて再発を知ったという経緯があります。また、印税も一切支払われていないという状況が、山中の発言から明らかになっています。


2012年にはオムニバス盤「ミク★パンク 80's オン キャプテンレコード」で「RAZORLIKE BLUE」がカバーされましたが、the pillowsによるセルフカバーはされていません。また、ライブでも長らく演奏されることはありませんでしたが、2014年に初期メンバーであるベーシスト上田ケンジを迎えたライブで「RAZORLIKE BLUE」と「エネルギー」が久しぶりに披露されました。

収録曲

1. STAND UP AND GO
歌詞カードには一部伏せ字があります。
2. 夢のような約束は…
3. RAZORLIKE BLUE
4. パントマイム
5. エネルギー

全曲 the pillowsによる作詞・作曲（#1,3~5 作詞:山中さわお / #2 作曲:上田ケンジ 作詞:山中さわお）。

まとめ

『パントマイム』は、the pillowsの初期の音楽性と、当時の音楽業界の状況を反映したアルバムです。メンバーが抱える複雑な思いや、権利関係の問題など、様々な要素が絡み合って、このアルバムの希少価値を高めていると言えるでしょう。the pillowsの歴史を語る上で欠かせない一枚であることは間違いありません。

参考文献

the pillows cast [1989-2009] 20th Anniversary Special Edition

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