パンドラTV

パンドラTV (Pandora TV) とは

パンドラTVは、かつてパンドラTV社が運営していた動画共有サービスです。2004年10月にユーザーが作成した動画を共有するプラットフォームとしてスタートしました。

特徴と歴史

2008年4月には英語、中国語、日本語に対応し、韓国語と合わせて4か国語でのサービス提供を開始。グローバル展開を視野に入れていました。2005年頃からはライブストリーミングサービスも提供していました。

かつては韓国国内でNo.1の動画サービスでしたが、2009年4月に施行された「インターネット実名制」や、同年7月23日に施行された改正著作権法「三振アウト制」の影響で利用者が減少し、YouTubeにその座を譲り渡すことになります。

その後、2023年1月31日をもって、19年の歴史に幕を閉じ、動画配信サービスを終了しました。

パンドラTV社について

パンドラTV社は、動画サービス「パンドラTV」の他に、マルチメディアビデオプレーヤー「KMPlayer」などの動画サービスプラットフォーム事業や、ブロックチェーン技術基盤の短編映画ストリーミングプラットフォーム「MovieBloc」、ブロックチェーンコミュニティプラットフォーム「COBAK」などのブロックチェーンプラットフォーム事業も展開していました。

また、ネイバーやカカオなどの広告代理店であるHeeil Communicationsや、動画コンテンツを中心とした有料コンテンツサービス「ファイルクッキー（FileKuki）」を運営するmonsterを100%子会社として抱えていました。

沿革

1996年：スタートシステムズを設立
1999年2月：(주)시작시스템즈（スタート・システムズ）を設立
1999年9月：(주)레떼컴（Lettee.com）に商号変更
2004年10月：動画プラットフォーム「Pandora TV」オープン
2005年10月：(주)판도라티비（Pandora TV Co Ltd）に商号変更
2008年3月：K-Multimedia Player（KMPlayer）を買収
2008年4月：Pandora TVグローバル版オープン
2009年4月：日本でのパンドラTVの有料プレミアムサービスを開始
2014年8月：KONEX市場上場
2016年9月：(주)희일커뮤니케이션（Heeil Communications）の株式100％を買収
2016年12月：몬스터(주)（monster）の株式100％を買収
2019年12月：ブロックチェーン技術基盤のオンライン自主映画プラットフォーム「MovieBloc」発売
2020年2月：ブロックチェーンコミュニティプラットフォーム「코박（COBAK）」を買収
2023年1月：パンドラTVのサービス終了

日本での展開とTVブレイク

2006年2月には、韓国パンドラTV社と提携し、日本の株式会社パンドラTVが「パンドラTV日本版」を運営開始しました。しかし、2007年4月以降は資本関係を解消し、パンドラTVとは無関係の「TVブレイク」というサービスに移行。その後、2008年7月31日に社名もジャストオンライン株式会社に変更されています。

著作権侵害問題

「TVブレイク」運営事業者であるジャストオンラインは、日本音楽著作権協会 (JASRAC) から著作権侵害で訴訟を起こされています。一審判決では損害賠償の支払いが命じられ、ジャストオンラインは控訴しましたが棄却されています。

関連リンク

パンドラTV - ウェイバックマシン
MovieBloc
KMPlayer
COBAK
FileKuki

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