KMPlayer

KMPlayerは、KDE環境で動作するメディアプレーヤーのフロントエンドアプリケーションです。その名前が示す通り、MPlayerをサポートしていますが、それだけに留まらず、多様なメディアプレーヤーに対応している点が特徴です。Windows向けの同名のメディアプレーヤー「The KMPlayer」とは全く異なるソフトウェアです。

対応メディアプレーヤー

初期のKDE3環境では、MPlayerだけでなく、XineやFFmpegといったメディアプレーヤーをサポートしていました。KDE4以降では、PhononやFFmpegに対応しています。これにより、幅広いメディア形式の再生が可能となっています。

アプリケーションの分類

KMPlayerはKDEのExtragearに属しています。そのため、KDEの基本パッケージとは別に、KMPlayerを個別にダウンロードし、インストールする必要があります。

主な機能

KMPlayerは、対応するメディアプレーヤーがサポートする様々な形式の動画や音楽ファイルを再生できます。また、DVD、ビデオCD、オーディオCDの再生や、TVチューナーやカメラデバイスからの映像表示も可能です。

Konquerorとの連携

KPartプラグインとして提供されているため、KDEのファイルマネージャーであるKonqueror内で利用することも可能です。

ブックマーク機能

便利なブックマーク機能が搭載されており、初期状態では多数のラジオ局やテレビ局のURLが登録されています。ユーザーは独自のURLを追加したり、既存のブックマークを編集したりすることもできます。

設定機能

KMPlayerの設定は、「設定」メニューの「KMPlayerを設定」から開くウィンドウで行えます。このウィンドウでは、表示設定や各種メディア再生に関する設定など、KMPlayer全体の設定を細かくカスタマイズすることができます。さらに、設定ファイル（INI形式またはXML形式）を直接編集することで、より詳細な設定をすることも可能です。

スキンとカスタマイズ

KMPlayerには、外観を変更するためのスキン機能はありませんが、表示する背景色、前景色、フォントなどをカスタマイズすることができます。これにより、ユーザーの好みに合わせた表示スタイルに調整可能です。

補足

KMPlayerは多機能であり、ユーザーはさまざまなメディアコンテンツを快適に楽しむことができます。柔軟な設定オプションにより、個々のニーズに合わせたカスタマイズが可能です。特にKDE環境を頻繁に利用するユーザーにとって、このプレーヤーは非常に有用です。

外部情報

KMPlayer ハンドブック（英語）: KMPlayer自体は日本語化されていますが、詳細な使い方を解説した公式ハンドブックは英語のみで提供されています。
KMPlayer KDE-Apps.org: KDEアプリケーションの情報を掲載するサイトで、KMPlayerの詳細情報やレビューなどを確認することができます。

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