パージ:エクスペリメント

パージ:エクスペリメント

『パージ:エクスペリメント』（原題: The First Purge）は、2018年に公開されたアメリカのホラー映画であり、『パージ』シリーズの4作目にあたります。これまでの作品とは異なり、本作では、犯罪を合法化する「パージ」制度がどのようにして成立したのか、その起源に焦点を当てています。監督はジェラルド・マクムーリーが務め、脚本はシリーズを通して監督を務めてきたジェームズ・デモナコが担当しています。主演はイラン・ノエル、共演にはレックス・スコット・デイヴィス、ジョイバン・ウェイド、ローレン・ヴェレス、マリサ・トメイなどが名を連ねています。

あらすじ

舞台は21世紀のアメリカ。政権を掌握した「新しいアメリカ建国の父たち」(NFFA)は、犯罪減少を目的とし、ニューヨーク州のスタテン島限定で、すべての犯罪（殺人を含む）が合法となる夜「パージ」を実験的に実施することを発表します。島に留まりパージへの参加を希望した住民には、映像送信機能付きのコンタクトレンズが配布され、パージを島内で生き延びれば5000ドルが支給されると説明されます。

パージ実施の2日前、ドラッグディーラーの元締めであるディミトリは、配下たちに島からの離脱を禁じます。一方、ドラッグディーラーの一人であるイザヤは、薬物依存者のスケルターに切りつけられ、反パージ運動に奔走するディミトリの元恋人である姉、ナイアから問い詰められますが、パージへの参加を表明します。

パージ当日、多くの人々がスタテン島から避難する中、ナイアはドロレス、ルイーザとその娘セリーナと共に教会でパージの開始を待ちます。テレビではブラッケン大統領がパージ開始の声明を読み上げ、島内にはサイレンが鳴り響きます。スケルターがATMを破壊しようとした男を殺害し、最初の殺人として認定され、コンタクトレンズからの映像が放送されます。

キャスト

ディミトリ - イラン・ノエル（竹田雅則）
ナイア - レックス・スコット・デイヴィス（山根舞）
イザヤ - ジョイバン・ウェイド（杉浦ジュリアン）
ルイーサ - ローレン・ヴェレス
メイ・アプデール博士 - マリサ・トメイ（中村綾）
ジュアニ - メロニー・ディアス
7 & 7 - モ・マクレー
フレディ - スティーヴ・ハリス（近藤浩徳）
* エルサ - チャイナ・レイン

製作

2016年9月、ジェームズ・デモナコは、第4作が過去3部作の前日譚となり、パージの設立を描く物語になると発表しました。2017年2月17日には、『パージ』シリーズの4作目をユニバーサル・ピクチャーズと製作することを正式に発表。ジェイソン・ブラム、マイケル・ベイら前作の製作陣がカムバックする一方で、デモナコは監督を務めないことも明らかになりました。2017年7月には、監督にジェラルド・マクムーリー、脚本にデモナコが就任することが発表され、2017年9月19日には、主演に新人のイラン・ノエルとレックス・スコット・デイヴィスが起用されることが決定しました。

撮影

主要な撮影は、2017年9月中旬にニューヨークで開始され、2017年11月8日に終了しました。

興行収入

本作は『アントマン&ワスプ』と同週に公開され、初週末に2200万ドル前後の興行収入を上げると予想されていましたが、実際にはそれを下回る結果となりました。2018年7月4日に全米3031館で公開され、初週末に1737万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキングで初登場4位となりました。しかし、この数字は前作『パージ:大統領令』の初動成績（3151万ドル）を大きく下回るものでした。

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