ヒスイカズラ

ヒスイカズラ（翡翠葛）について

ヒスイカズラ（学名：Strongylodon macrobotrys）は、マメ科に属する常緑のつる性植物です。その名の通り、翡翠（ひすい）のような美しい花の色が特徴で、「ジェイドバイン」や「フィリピンジェイドバイン」とも呼ばれています。原産地はフィリピン諸島ですが、インド、マレー半島、ニューギニア、トリニダード・トバゴなどにも移入され、生育しています。

特徴

つる性植物: 他の植物や構造物に絡みつきながら成長するつる性の性質を持ちます。
常緑性: 一年中緑色の葉を保ちます。
花: 最も特徴的なのは、その美しい翡翠色の花です。この色は、花弁に含まれる色素と、細胞のpHが関係しています。

花の色とコピグメント効果

ヒスイカズラの花弁の独特な翡翠色は、コピグメント効果によるものです。これは、花弁に含まれるマルビンとサポナリンという色素が1:9の割合で存在し、さらに表皮細胞のpHが7.9とアルカリ性に傾いていることが組み合わさって生み出される現象です。通常の花の色素とは異なり、これらの要因が複雑に絡み合い、特有の色彩を生み出しています。

受粉

ヒスイカズラは、主にオオコウモリによって受粉が行われます。夜間に活動するオオコウモリが、花の蜜を求めて訪れる際に花粉を運びます。

分布

原産地のフィリピン諸島をはじめ、インド、マレー半島、ニューギニア、トリニダード・トバゴなど、熱帯地域に分布しています。

ギャラリー

沖縄県本部町の熱帯ドリームセンターで撮影されたヒスイカズラの写真。

脚注

学名：Strongylodon macrobotrys
英語名：Jade Vine, Philippine Jade Vine

外部リンク

Strongylodon macrobotrys A. Gray - inflorescence, stamen, pistil, ovary Images - Flavon's Wild herb and Alpine plants
* ヒスイカズラ（ジェイド・バイン）

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