ヒダカマコト

ヒダカマコトは、1978年（昭和53年）5月22日に宮崎県東諸県郡国富町に生まれた、日本のイラストレーターである。

宮崎県立佐土原高等学校で学び、卒業後、成安造形短期大学へ進学して美術を専門的に学んだ。さらに大阪デザイナー専門学校でデザインの知識と技術を深めたことが、その後のイラストレーターとしての活動の基盤となっている。
短大、専門学校での学びを経て、本格的にイラストレーターとしてのキャリアをスタートさせた。活動の初期段階では、雑誌の挿絵や、アパレル関連のデザイン、様々な広告媒体におけるイラストレーションなど、幅広い分野でその才能を発揮した。当初は大阪を活動拠点としていたが、後に東京へとその場を移し、さらに活躍の場を広げた。現在は出身地である宮崎県へUターンし、新たな環境で創作活動を続けている。

その活動内容は非常に多岐にわたる。特に著名なものとしては、プロレス界とのコラボレーションが挙げられる。東日本大震災の復興支援を目的とした新日本プロレス、全日本プロレス、プロレスリング・ノアによる合同チャリティーイベント「ALL TOGETHER」では、チャリティーTシャツのデザイン制作に参加し、社会貢献活動にも貢献した。また、新日本プロレスと全日本プロレスの創立40周年を記念する大会では、記念Tシャツのデザインを手がけるなど、プロレスファンにも馴染み深い作品を提供している。

キャラクターデザインや商品化にも積極的に関わっている。円谷プロダクションが主催するクリエイティブイベント「円谷プロダクションクリエイティブジャム50」の第3回に参加した際には、特撮ファンに人気の高いジャミラ、そしてウルトラの父、ウルトラの母といった象徴的なキャラクターをモチーフに、オリジナルのイラストを描き下ろした。これらのイラストを元にした商品も発売され、ファンからの注目を集めた。さらに、サンリオの人気キャラクターであるマイメロディのご当地キティとの合同40周年展示会in台北にも参加し、マイメロディの描き下ろしイラストを提供している。

食品関連では、メガハウスが発売したクッキングトイ「フルふるキャンディミックス」のロゴデザインを担当した実績がある。また、モスバーガーの45周年を記念した「ありがとう新聞」では挿絵を手がけるなど、身近な商品のデザインにも関わっている。

出版分野での活動も活発である。株式会社京阪神エルマガジン社発行の地域情報誌「SAVVY」2018年2月号や、公募情報を提供する公募ガイド社発行の「公募ガイド」2018年9月号では、それぞれ挿絵を担当した。「公募ガイド」では、表紙のイラストも手がけている。

広告やエンターテイメント分野でもその才能を発揮している。アパレルブランド「Right-on」の原宿店に設置されたフォトミラーのイラストレーションを担当したほか、日清食品が行ったプロテニスプレイヤー大坂なおみ選手の応援動画にもイラストを提供している。また、声優の戸松遥のライブツアー「LAWSON presents 戸松遥 5th Live tour 2018 ～COLORFUL GIFT to YOU～」では、パンフレットのイラストレーションを手がけるなど、幅広いメディアでその作品を目にすることができる。

近年は、出身地である宮崎県での活動も精力的に行っている。宮崎空港での4日間にわたるライブペイントイベントを開催した実績や、宮崎のTシャツブランドP’MASとのコラボレーションによるTシャツの発売など、地域に根ざした活動も展開している。
ヒダカマコトの作品は、その多様な活動を通じて、多くの人々に届けられている。美術、デザイン、そしてイラストレーションという専門分野で培った技術と感性を活かし、今後も様々なジャンルで活躍が期待されるイラストレーターである。

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