ヒュンダイ・クレタ

現代自動車 クレタ：グローバルに展開するコンパクトSUV

現代自動車が2015年から展開するクレタは、サブコンパクトクラスに属するクロスオーバーSUVです。車名の由来はギリシャのクレタ島。インド市場で高い人気を誇り、世界各国で販売されています。中国市場では、2014年に先行して「ix25」の名前で発売されました。

初代モデル (2014年 - 2019年)

初代クレタは、2014年4月の北京モーターショーでix25コンセプトとして初公開されました。同年8月には成都モーターショーで市販モデルが発表され、中国での販売が開始。翌2015年6月、現代自動車はグローバル展開するサブコンパクトSUVの名称を「クレタ」と発表、インド市場からの投入を皮切りに、世界各国への展開を予定していることを明らかにしました。インドでの発売は同年7月です。

初代クレタの特徴として、「Hive Structure」と呼ばれるボディ構造を採用している点が挙げられます。現代自動車は、この構造により軽量性、強度、安全性の向上を実現したと説明しています。パワートレーンは地域によって異なり、中国仕様のix25は1.6Lと2.0Lガソリンエンジンに6速MTまたは6速ATの組み合わせ。インド仕様のクレタは1.6Lガソリンエンジンに加え、1.4Lと1.6Lのディーゼルエンジンを用意。トランスミッションには6速MTが標準で、1.6Lディーゼルエンジン搭載車には6速ATも設定されていました。

その後、2016年にはロシア、2017年にはブラジルで発表されるなど、グローバル展開が加速。一方で、韓国市場では販売されず、同セグメントの「コナ」が販売されることとなりました。

2代目モデル (2019年 - )

2019年4月には上海モーターショーで2代目ix25が発表されました。そして、2020年2月にはインド市場で新型クレタが発売。デザインや装備が刷新され、現代自動車の最新技術が導入されています。

2021年には中国市場でのix25の生産が終了。同年11月にはインドネシア市場への投入が発表され、このモデルではマイナーチェンジが行われ、フロントデザインは現代自動車のツーソンを彷彿とさせるデザインに変更されています。2022年3月にはタイ市場でも発表され、インドネシアから輸入販売される体制となっています。

まとめ

クレタは、現代自動車のグローバル戦略において重要な位置を占めるコンパクトSUVです。高いコストパフォーマンスと信頼性、そして現代的なデザインが世界中の顧客から支持されています。今後も、市場のニーズに合わせて進化を続け、世界中の道路を駆け抜けていくことでしょう。

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