ビジネス会計検定試験

ビジネス会計検定試験®について

ビジネス会計検定試験®は、大阪商工会議所が主催する検定試験です。2007年7月に2級と3級が開始され、その後2010年度に1級が追加されました。この試験は、企業の財務諸表を理解し、分析する能力、すなわち「会計リテラシー」の向上を目的としています。

試験の特徴

会計関連の資格として知られる日本商工会議所の簿記検定とは異なり、ビジネス会計検定試験では、財務諸表を作成する能力ではなく、財務諸表を正確に読み解き、分析する能力が問われます。そのため、簿記の基礎知識がなくても受験可能で、財務諸表の種類、読み方、分析手法、関連法令に関する知識が評価されます。

実施概要

試験問題は、毎年4月1日時点で施行されている関連法令に基づいて作成されます。

3級

実施回数: 年2回
対象者: 一般企業の社員、学生など
試験形式: マークシート方式
試験時間: 2時間
合格基準: 100点満点中70点以上
受験料: 4,320円

2級

実施回数: 年2回
対象者: 一般企業の管理職、経営者、経理担当者など
試験形式: マークシート方式
試験時間: 2時間
合格基準: 100点満点中70点以上
受験料: 6,480円

1級

実施回数: 年1回
対象者: 経理財務管理職、財務担当役員など
試験形式: マークシート方式および論述式
試験時間: 2時間30分
合格基準: マークシートと論述式合計200点満点のうち、論述式50点以上かつ全体で140点以上
受験料: 10,800円

試験内容

3級

到達目標: 会計用語、財務諸表の構造、読み方、分析など、財務諸表を理解するための基礎的な能力を習得する。
出題範囲:
財務諸表の構造や読み方に関する基礎知識
財務諸表とは
貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書の構造と読み方
財務諸表の基本的な分析
基本分析
成長率および伸び率の分析
安全性の分析
収益性の分析
1株当たり分析
1人当たり分析

2級

到達目標: 企業の経営戦略や事業戦略を理解するため、財務諸表を分析する能力を習得する。
出題範囲:
財務諸表の構造や読み方、財務諸表を取り巻く諸法令に関する知識
会計の意義と制度
連結財務諸表の構造と読み方
財務諸表の応用的な分析
基本分析
安全性の分析
収益性の分析
キャッシュフローの分析
連単倍率
損益分岐点分析
1株当たり分析
1人当たり分析

公式テキスト

『ビジネス会計検定試験 公式テキスト3級 第2版』中央経済社（大阪商工会議所 編）
『ビジネス会計検定試験 公式テキスト2級 第2版』中央経済社（大阪商工会議所 編）
『ビジネス会計検定試験 公式テキスト1級』中央経済社（大阪商工会議所 編）

公式過去問題集も販売されています。

関連情報

関連項目:
財務分析
資格
日本の資格の分野別一覧
日本の法律・会計に関する[[資格一覧]]
簿記講習所
商法講習所
国税庁
税務大学校
税理士
商学部
経営学部
外部リンク:
* ビジネス会計検定試験公式WEBページ

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