ビジャノ1号

ビジャノ1号（Villano I）は、20世紀後半のメキシコプロレス界を彩った覆面レスラーです。リングネームの「ビジャノ」はスペイン語で「極悪」を意味し、その名の通り、悪役レスラーとして観客を沸かせました。

1950年6月28日にメキシコシティで生まれたホセ・デ・ヘスス・ディアス・メンドーサが、ビジャノ1号の本名です。彼はルチャリブレの伝説的存在であるレイ・メンドーサの息子であり、ビジャノ2号、ビジャノ3号、ビジャノ4号、ビジャノ5号という4人の兄弟もまた、プロレスラーとして活躍しました。特に兄弟で結成したユニット「ロス・ビジャノス」は、メキシコ国内で絶大な人気を博しました。

幼少の頃から父レイ・メンドーサやボビー・ボナレスの指導のもと、ルチャリブレとレスリングの英才教育を受けました。当初はアマチュアレスリングでオリンピックを目指していましたが、プロの道へ進むことを決意。1969年、メキシコシティのリングで、兄ビジャノ2号とのタッグでプロデビューを果たしました。

1976年には、ビジャノ2号とのタッグでメキシコ州タッグ王座を獲得。その後3年間、王座を保持し続け、その実力を証明しました。その他、連邦区ヘビー級王座、連邦区タッグ王座、EMLL認定アレナコリセオタッグ王座、UWA世界ライトヘビー級王座、UWA世界6人タッグ王座など、数々のタイトルを獲得し、メキシコプロレス界のトップレスラーとしての地位を確立しました。

2001年1月4日、ビジャノ1号は心臓発作により、50歳の若さでこの世を去りました。彼の死は、メキシコプロレス界にとって大きな損失であり、多くのファンがその死を悼みました。

ビジャノ1号の血筋は、現在もプロレス界に受け継がれています。彼の息子や甥もプロレスラーとして活躍しており、その遺伝子を受け継ぎ、リングで熱い戦いを繰り広げています。ビジャノ1号は、その功績と血筋を通して、メキシコプロレス史にその名を深く刻んでいます。

獲得タイトル

連邦区ヘビー級王座
連邦区タッグ王座
メキシコ州タッグ王座
EMLL認定アレナコリセオタッグ王座
UWA世界ライトヘビー級王座
UWA世界6人タッグ王座

もう一度検索