ビジャノ3号

ビジャノ3号：メキシコの極悪レスラー、その栄光と素顔

ビジャノ3号（本名：アントゥーロ・ディアス・メンドーサ）は、1952年3月23日にメキシコシティで生まれ、2018年8月21日に66歳で亡くなった伝説的なプロレスラーです。父は「メキシコの鉄人」と呼ばれたレイ・メンドーサ。彼からルチャリブレの基礎を学び、兄の1号、2号、弟の4号、5号と共に、ビジャノ兄弟として名を馳せました。

デビューと初期のキャリア

1970年1月29日、ネサワルコヨトルでプロレスラーとしてデビュー。いくつかのリングネームを経て、1973年1月からはビジャノ3号を名乗り、アレナ・ナウカルパンを拠点に活躍しました。その実力はすぐに認められ、メキシコ国内の主要なタイトルを次々と獲得していきました。

新日本プロレスへの参戦

1981年6月、ビジャノ3号は新日本プロレスに初来日。その卓越したテクニックとラフファイトを織り交ぜたスタイルで、日本のファンを魅了しました。その後も定期的に来日し、数々の名勝負を繰り広げました。特に、日本人レスラーとの対戦は、常に高い評価を受け、日本のプロレス界に大きな足跡を残しました。

AAA、WCW、CMLLでの活躍

1993年1月にはAAAに移籍。1996年1月にはプロモ・アステカを経て、WCWにも参戦し、国際的な舞台で活躍しました。1998年7月にはCMLLに移籍し、ルード（悪役）に転向。アトランティスとのコントラマッチ（敗者マスク剥ぎマッチ）で敗れ、素顔を晒すこととなりました。

タイトル歴と得意技

ビジャノ3号は、数多くのタイトルを獲得しています。

UWA世界ウェルター級王座
UWA世界ライトヘビー級王座（2回）
UWA世界ジュニアライトヘビー級王座
WWFライトヘビー級王座（7回）
WWCプエルトリコヘビー級王座
CMLL世界ライトヘビー級王座（2回）
メキシコナショナルトリオ王座（パートナー：ビジャノ5号、ドス・カラス）
メキシコナショナルアトミコス王座（ビジャノ4号、ビジャノ5号、ピエロー・ジュニア）
AAAアメリカストリオ王座（ビジャノ4号、ビジャノ5号）
IWRGインターコンチネンタル6人タッグ王座（ビジャノ4号、ビジャノ5号）
アレナナウカルパンライトヘビー級王座
アレナナウカルパンミドル級王座
WWA世界トリオ王座（ビジャノ4号、ビジャノ5号）
AAA殿堂

得意技は、セントーン、レッグドロップ、DDTなど。

家族と晩年

ビジャノ3号は、プロレスラー一家の一員として、常に注目を浴びていました。妻はラ・インフェルナル、実子にはイホ・デ・ビジャノ3号がいます。

2018年8月21日、脳梗塞のため66歳で死去。彼の死は、メキシコ国内外のプロレスファンに深い悲しみをもたらしました。

ビジャノ3号は、その卓越した技術とカリスマ性で、メキシコプロレス界に多大な貢献をしました。彼の功績は、今後も語り継がれることでしょう。

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