ビセンテ・パディーヤ

ビセンテ・パディーヤ：波乱万丈の野球人生

ビセンテ・デラクルーズ・パディーヤ（Vicente de la Cruz Padilla、1977年9月27日 - ）は、ニカラグアのチナンデガ県チナンデガ出身の元プロ野球選手。

プロ入り前

1998年のIBAFワールドカップにニカラグア代表として出場し、銅メダルを獲得。

MLBでの活躍

アリゾナ・ダイヤモンドバックス

1998年8月24日にアマチュアFAとしてアリゾナ・ダイヤモンドバックスと契約。1999年6月29日にメジャーデビュー。当初は結果を残せなかったものの、2000年にはリリーフとして好投し、メジャー初勝利を記録。

フィラデルフィア・フィリーズ

2000年シーズン途中にトレードでフィラデルフィア・フィリーズへ移籍。2002年からは先発に転向し、オールスターゲームにも選出されるなど、エースとして活躍。2003年には交通事故に巻き込まれるも、復帰後も安定した成績を残した。

テキサス・レンジャーズ

2005年オフにテキサス・レンジャーズへ移籍。2006年には勝利数と奪三振で自己ベストを記録するも、危険球による出場停止処分も経験。2008年にはチームトップの14勝を挙げた。

ロサンゼルス・ドジャース

2009年途中にロサンゼルス・ドジャースへ移籍。全球団勝利を達成するも、怪我に苦しみ、2011年は9試合の登板に終わった。

ボストン・レッドソックス

2012年はボストン・レッドソックスでリリーフとして56試合に登板。

日本プロ野球での挑戦

福岡ソフトバンクホークス

2013年、福岡ソフトバンクホークスと契約。NPB史上2人目のニカラグア出身選手として注目を集めた。しかし、期待されたほどの活躍はできず、1年で退団。

ソフトバンク退団後

2015年にはパンアメリカン競技大会にニカラグア代表として出場。2020年からはニカラグアのウィンターリーグで監督を務めている。

選手としての特徴

150km/h前後の速球に加え、スライダー、チェンジアップ、スプリットなど多彩な変化球を操る。また、80km/h前後のスローカーブも持ち合わせる。内角を厳しく攻める投球スタイルから、危険球を投げる「ヘッドハンター」と見られることもあった。

記録

MLBオールスター出場：1回（2002年）
MLB開幕投手：1回（2010年）

まとめ

ビセンテ・パディーヤは、メジャーリーグ、日本プロ野球で活躍したニカラグア出身の投手。先発、リリーフとして様々なチームで貢献し、オールスター選出や開幕投手も務めた。多彩な球種と強気な投球スタイルでファンを魅了したが、一方で故障や出場停止処分も経験した。引退後は監督として、次世代の育成に力を注いでいる。


MLB通算108勝、NPB通算3勝。

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