ビタマン

ビタマン

『ビタマン』は、かつて竹書房から発行されていた漫画雑誌です。毎月30日に発売されていましたが、流通事情により前後することもあったようです。定価は390円で、B5判の中綴じという形態で、2018年より休刊しています。

概要

1990年代前半、ぶんか社が発行していた『みこすり半劇場』と同様の読者層をターゲットとした、下ネタを扱った4コマ[[漫画]]雑誌として創刊されました。『みこすり半劇場』と同様に、岩谷テンホーを中心とした作家陣で構成されていました。

しかし、1990年代後半になると、艶笑系4コマ[[漫画]]自体の衰退の影響を受け、売り上げが伸び悩むようになりました。そのため、2000年3月には、ストーリー漫画にグラビアを付加した「フレッシュグラビアマガジン」という、全く異なる雑誌として再出発することになりました。

掲載されている漫画作品は、前身の艶笑4コマ誌の流れを汲み、エロを題材とした作品で構成されており、書店では成人向け雑誌として扱われています。しかし、竹書房はあくまで「青年コミック誌」と位置づけています。実際には、ストーリー性を重視した作品が多く、性描写に当たるシーンは一定量以下に抑えられています（陰部をぼかして描写したり、過激なプレイを控えたりするなど）。そのため、成人向け指定のマークは入っていません。

この系統の雑誌は、狭義の成人向け雑誌と区別するために「ソフトエッチコミック」と表現されることがあります。竹書房の『Dokiッ!』や『Namaikiッ!』も同様の傾向にあります。流通段階においては、青いテープで封をされて成人向け雑誌コーナーに置かれることで、未成年の閲覧や販売を防いでいます。しかし、単行本は成人向け指定を受けていないため、書店によっては通常の漫画と一緒に並べられることもあります。その結果、各自治体の青少年保護育成条例によって有害図書に指定され、未成年への販売が公的に規制されることもあります。

2006年9月号から2008年10月号まで、連載作品『ガラスの女神』のメインヒロインである栗宮ほのかが表紙を飾っていました。同作品が2008年12月号で連載終了したため、2008年11月号はハルミチヒロ、2008年12月号からは藤坂空樹のイラストが起用されました。2009年8月号からは、小林拓己または朝森瑞季のイラストが表紙を飾るようになりました。

2018年7月号（5月30日発売）をもって、休刊となりました。

執筆していた主な作家

ストーリー漫画誌時代以降

春輝
環望
安達拓実
結城稜
榎木知之
ヒヤマシュリ
月岡麗太郎（『Bクラスラバー』）
小林拓己（代表作：『ヴァージンな関係』・続編『ヴァージンな関係R』）
朝森瑞季（代表作：『ガラスの女神』『おしえてまりあ』）
藤坂空樹
ハルミチヒロ（代表作：『ベルベット・キス』）
ぽんこつわーくす
宮原歩
東タイラ
あきなお
久遠ミチヨシ
滝智次朗
花門初海
友美イチロウ
沢田ふろぺ
志峨丘トウキ
かるま龍狼
東野みかん
宮原歩
サイトウヤフ
一夢
他

4コマ[[漫画]]誌時代

岩谷テンホー（『あわびの涙』）
浅沼ひろゆき
あべこうじ
上杉しょうへい
かまちよしろう
帰蝶
さんりようこ（『OLの風俗』など）
しゅりんぷ小林
笑太郎（『笑太郎の笑捻転』）
高梨鉄平
ひろせみほ
むらかみけいじ
やまだ三平
芳井一味
他

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