ビッグ・カントリー

ビッグ・カントリー (Big Country)

ビッグ・カントリーは、スコットランドで結成されたロックバンドで、1980年代から1990年代にかけて世界的な人気を博しました。特に1983年のシングル「In A Big Country」は、彼らの代表曲として広く知られています。

バンドの歴史

結成と初期

1981年、スチュアート・アダムソン（ボーカル、ギター）がザ・スキッズを脱退後、ブルース・ワトソン（ギター）と共にランリグを結成。その後、メンバーチェンジを経て、トニー・バトラー（ベース）とマーク・ブレゼジッキー（ドラム）が加入し、バンド名をビッグ・カントリーとしました。

デビューと成功

1982年にデビューシングル「ハーヴェスト・ホーム」をリリースするも、商業的には成功しませんでした。しかし、プロデューサーをスティーヴ・リリーホワイトに変更後、1983年にリリースしたセカンドシングル「フィールズ・オブ・ファイヤー」が全英10位を記録し、注目を集めます。続く「インナ・ビッグ・カントリー」は、全米、全英でヒットを記録し、日本でも柳ジョージがカバーするなど、大きな成功を収めました。同年、1stアルバム『インナ・ビッグ・カントリー（The Crossing）』をリリースし、全米チャート18位、全英チャート3位にランクインするなど、人気バンドとしての地位を確立しました。

その後の活動

1984年には、2ndアルバム『スティールタウン~ビッグ・カントリーⅡ（Steeltown）』をリリースし、初の全英1位を獲得。同年には初来日公演も行いました。その後も、1986年の『ザ・シーア（The Seer）』、1988年の『ピース・イン・アワー・タイム（Peace In Our Time）』など、アルバムをリリースし続けました。1990年には、ドラマーのマーク・ブレゼジッキーが脱退するも、ベスト盤のリリースや新曲の発表で健在ぶりを示しました。

解散と再結成

1999年に8thアルバム『ドライヴィング・トゥ・ダマスカス』をリリース後、アダムソンは公の場から姿を消し、2000年にバンドは解散しました。2001年には、スチュアート・アダムソンがホテルの部屋で自殺するという悲劇が起こりました。

しかし、2007年には、アダムソン以外のオリジナルメンバー3人により再結成されました。

2018年には、34年ぶりの来日公演をビルボードで行いました。

音楽性

ビッグ・カントリーの音楽は、ギターの独特なサウンドが特徴的です。バグパイプのような音色をギターで再現し、ケルト音楽の要素を取り入れた独自のスタイルを確立しました。また、歌詞は社会的なテーマを扱うことが多く、メッセージ性の強い楽曲も多く存在します。

ディスコグラフィ

オリジナルアルバム

インナ・ビッグ・カントリー The Crossing（1983年）
スティール・タウン（ビッグ・カントリーII） Steeltown （1984年）
ザ・シーア The Seer （1986年）
ピース・イン・アワー・タイム Peace in Our Time （1988年）
ノー・プレイス・ライク・ホーム No Place Like Home （1991年）
バッファロー・スキナーズ The Buffalo Skinners （1993年）
ホワイ・ザ・ロング・フェイス Why the Long Face （1995年）
ドライヴィング・トゥ・ダマスカス Driving to Damascus （1999年)
* The Journey （2013年）

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