ビッグ・ワンズ

エアロスミスのベスト・アルバム『ビッグ・ワンズ』は、1994年にゲフィン・レコードからリリースされました。このアルバムは、彼らのゲフィン時代、つまり1980年代後半から1990年代前半にかけての代表的な楽曲をまとめたもので、エアロスミスの音楽的な変遷と成熟を垣間見ることができます。

『ビッグ・ワンズ』は、ゲフィン・レコード在籍時に発表された4枚のスタジオ・アルバムの中から、『ダン・ウィズ・ミラーズ』（1985年）を除く3枚、つまり『パーマネント・ヴァケーション』（1987年）、『パンプ』（1989年）、『ゲット・ア・グリップ』（1993年）からの選りすぐりの楽曲を中心に構成されています。これらのアルバムは、エアロスミスがハードロック・バンドとしての地位を確立し、音楽シーンに大きな影響を与えた時期の作品群です。

アルバムには、未発表曲も収録されており、ファンにとっては貴重な音源となっています。その中でも、「ウォーク・オン・ウォーター」は、アルバムのオープニングを飾るにふさわしい、エネルギッシュでキャッチーなナンバーです。また、「ブラインド・マン」は、シングル・カットされ、全米シングルチャートで48位を記録しました。さらに、オムニバス・アルバム『ザ・ビーヴィス・アンド・バットヘッド・エクスペリエンス』（1993年）に提供された「デュースズ・アー・ワイルド」も収録されており、エアロスミスの多様な音楽性を感じることができます。

収録曲は以下の通りです。

1. ウォーク・オン・ウォーター - "Walk on Water" - 4:56
2. エレヴェイター・ラヴ - "Love in an Elevator" - 5:22
3. ラグ・ドール - "Rag Doll" - 4:25
4. ホワット・イット・テイクス - "What It Takes" - 5:11
5. デュード - "Dude (Looks Like a Lady)" - 4:25
6. ジェイニーズ・ガット・ア・ガン - "Janie's Got a Gun" - 5:31
7. クライン - "Cryin'" - 5:09
8. アメイジング - "Amazing" - 5:57
9. ブラインド・マン - "Blind Man" - 4:01
10. デュースズ・アー・ワイルド - "Deuces Are Wild" - 3:36
11. アザー・サイド - "The Other Side" - 4:05
12. クレイジー - "Crazy" - 5:17
13. イート・ザ・リッチ - "Eat the Rich" - 4:11
14. エンジェル - "Angel" - 5:08
15. リヴィング・オン・ジ・エッジ - "Livin' on the Edge" - 6:21
16. デュード（ライヴ・ヴァージョン） - "Dude (Looks Like a Lady) (live)" - 5:11

これらの楽曲は、エアロスミスの代表的なヒット曲であり、彼らの音楽的な多様性と魅力を余すところなく伝えています。ハードロック、ブルース、バラードなど、様々なジャンルの要素を取り入れたサウンドは、幅広いリスナーに支持されています。

『ビッグ・ワンズ』は、エアロスミスの入門盤としても最適であり、彼らの音楽に初めて触れる人にもおすすめです。また、長年のファンにとっても、彼らの代表曲をまとめて楽しめる貴重な一枚と言えるでしょう。

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