ビデオ戦士レザリオン

ビデオ戦士レザリオン

『ビデオ戦士レザリオン』は、1984年3月から1985年2月にかけてTBS系列で放送されたロボットアニメです。全45話で構成されており、東映テレビ事業部と東映動画が製作を行いました。この作品は、東映のロボットアニメシリーズにおいて9作目かつ最後の作品であり、『超電磁ロボ コン・バトラーV』の流れを汲んでいます。

制作背景

本作の制作体制は、前作『光速電神アルベガス』と同様で、東映が企画、東映動画がアニメーションを担当していますが、今回の大きな変更点は放送局がテレビ東京からTBSに移ったことです。また、広告代理店もこれまでの東映エージエンシーから旭通信社に代わりました。タイトルに含まれる「ビデオ」は、ビデオゲームを指しており、コンピュータ・ネットワーク社会をテーマにした物語が展開されます。この設定は、1983年に公開された映画『ウォー・ゲーム』に影響を受けていると言われています。

作品の初期設定には、リアルロボット路線の影響が色濃く表れており、リアリティを重視して物語が進行する予定でした。しかし、制作途中で路線変更が行われ、よりエンターテインメント色が強い展開にシフトしました。これにより、当初設定されていたキャラクターやシナリオの要素が大幅に変更されました。

ストーリー概要

物語の舞台は未来の地球であり、人間の活動による環境破壊や資源枯渇の結果、「地球クリーン化政策」が実施されます。火星や月が産業廃棄物や犯罪者の流刑地として利用されている中、月にいるゴッド・ハイド博士は戦闘ロボット「ブラックベアー」を開発し、地球に対して反乱を起こします。

そんな中、パソコンが得意な少年香取敬は、連邦軍の実験に巻き込まれることで、自らが作成したロボット「レザリオン」を実体化させ、地球を守るために戦うことになります。物語は2部構成で、敵の中枢人物の暗殺から新たな敵が現れ、主人公たちとの激闘が繰り広げられます。

主なキャラクター

• - 香取 敬（かとり たかし） - 本作の主人公で、パソコン好きの少年。ゲームの才覚を活かし、連邦軍の一員として成長していく。
• - オリビア・ローレンス - 敬のガールフレンドで優等生。敬と共に戦うことになる。
• - シルベスタ - 地球連邦軍の司令官で、正義感強い指揮官。
• - ゴッド・ハイド - 月面反乱軍の指導者で、敬の敵。

スタッフと音楽

本作の脚本は『光速電神アルベガス』から続投した酒井あきよしとその仲間たちが担当しました。また、音楽は渡辺宙明が手掛けています。主題歌は「ビデオ戦士レザリオン」で、エンディングテーマには「Heartful Hotline」が使用されています。

再放送・映像ソフト

2020年3月にはDVDとして全話の映像ソフトが発売され、再放送も行われました。視聴者に長年愛されてきた本作は、ロボットアニメファンにとっての重要な作品の一つです。

結論

『ビデオ戦士レザリオン』は、未来を舞台にした科学技術と正義の戦いを描いた魅力あふれる作品であり、その変遷やキャラクターの成長が見どころとして親しまれています。キャッチーな設定とダイナミックな戦闘シーンが特徴的で、今でも多くのファンに支持されています。

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