ビャルテ・エンゲン・ビーク

ビャルテ・エンゲン・ビーク（Bjarte Engen Vik、1971年3月3日 - ）は、ノルウェー・トロムス県トロムソ出身の元ノルディック複合選手です。1990年代後半から2000年代初めにかけて、ノルディック複合界で目覚ましい活躍を見せ、「英雄」と称えられました。

輝かしい競技成績

ビークは、1990年のノルディックスキージュニア世界選手権で団体金メダルを獲得し、その才能を開花させました。その後、ノルディック複合・ワールドカップでは通算26勝を挙げ、1997-1998シーズンと1998-1999シーズンには総合優勝を果たし、2連覇という偉業を達成しました。

ノルディックスキー世界選手権でも、ビークはその実力を遺憾なく発揮しました。5個の金メダルを含む、合計8個のメダルを獲得しています。特に、1999年と2001年の個人連覇は、1934年、1935年にオッドビョルン・ハーゲンが達成して以来、史上2人目の快挙として讃えられました。

オリンピックにおいても、ビークは輝かしい成績を残しています。自国開催となった1994年リレハンメルオリンピックでは、銀メダルと銅メダルを獲得。続く1998年長野オリンピックでは、個人、団体の2冠を達成し、その名を世界に轟かせました。

ホルメンコーレン大会での圧倒的な強さ

ビークは、伝統あるホルメンコーレン大会でも圧倒的な強さを見せました。ノルディック複合競技個人で5連覇(1996年-2000年)を達成し、ラウリッツ・ベルゲンダール、ヨハン・グロットムスブローテン、ラウノ・ミエッティネンに次ぐ、史上4人目の偉業を成し遂げました。さらに、スプリント種目でも2度優勝(1997年、2000年)しており、合計7度の優勝はノルディック複合競技において史上最多記録となっています。

その功績が認められ、1997年にはホルメンコーレン・メダルを受賞しました（ステファニア・ベルモンド、ビョルン・ダーリと同時受賞）。

2001年4月、ビャルテ・エンゲン・ビークは現役引退を発表しました。彼の残した数々の功績は、ノルディック複合界に燦然と輝き続けています。

外部リンク

ビャルテ・エンゲン・ビーク - 国際スキー連盟のプロフィール （英語）
ビャルテ・エンゲン・ビーク - Olympedia（英語）
ホルメンコーレンメダル受賞者一覧（PDF）（ノルウェー語）
ホルメンコーレン大会優勝者一覧（PDF）（ノルウェー語）

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