ビュー

ゲーム・CGにおけるビューの種類

ビューとは、視点や眺望を意味し、特にゲームやCGなどの分野では、三次元空間を二次元平面で表現する際の視点の位置を指します。視点の位置によって、表現される映像は大きく異なり、ゲームの操作性や没入感に影響を与えます。代表的なビューの種類について解説します。

トップビュー

トップビューは、真上（鉛直方向）または斜め上方からの視点で表現する方式です。画面の前後（上下）方向が現実世界の天地と一致するため、直感的に状況を把握しやすいのが特徴です。全体を見渡せるため、戦略シミュレーションゲームなどでよく用いられます。

クォータービュー

クォータービューは、斜め上方からの視点で表現する方式で、画面の前後（上下）方向が天地に対して斜めにずれています。XYZ軸がそれぞれ120°の角度で表現されるのが一般的です。奥行きを表現しやすく、立体的なマップを表現するのに適しています。FZ戦記アクシスのキャッチコピーとして作られた造語であり、英語圏ではアイソメトリックビューと呼ばれます。

なお、英語でスリークォータービューという場合は、視点を指すのではなく、絵画や写真で対象物・被写体の正面が約3/4ほど見えている状態を意味します。例えば、モナ・リザの体の向きはスリークォータービューに該当します。

サイドビュー

サイドビューは、真横（水平方向）からの視点で表現する方式です。キャラクターの動きや背景の構造を把握しやすいのが特徴で、アクションゲームやプラットフォームゲームなどでよく用いられます。

その他のビュー

上記以外にも、様々なビューが存在します。

ドライバーズビュー: 運転席から見たような視点。カーナビゲーションなどで用いられ、操作対象全体は表示されません。
バードビュー: 対象（車など）を中心に、少し上空から見下ろしたような視点。操作対象が表示され、状況を把握しやすいのが特徴です。
フロントビュー: ドライバーズビュー、バードビュー、操作対象の真後ろ方向からのビューなどを総称した呼び方です。

ファーストパーソンビュー

ファーストパーソンビューは、主観視点のことを指します。プレイヤー自身の目線でゲームの世界を体験できるため、高い没入感が得られます。日本ではファーストパーソンビューという名称が使われますが、英語圏ではファースト・パーソン・パースペクティブと呼ばれ、この視点でプレイするゲームはファーストパーソンシューター（FPS）と呼ばれています。

関連用語

ビューカメラ
等角図
鳥瞰図

ビューは、ゲームやCGにおける表現の重要な要素であり、視点の選択によって、ゲーム体験は大きく変化します。それぞれのビューの特徴を理解し、最適なものを選択することが、より魅力的なコンテンツ制作につながります。

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