ビロクシ (軽巡洋艦)

ビロクシ (USS Biloxi, CL-80)

ビロクシは、アメリカ海軍のクリーブランド級軽巡洋艦の12番艦として建造されました。艦名はミシシッピ州の都市ビロクシに由来します。

建造と就役

1941年7月9日、バージニア州ニューポートニューズのニューポート・ニューズ造船所で起工されました。1943年2月23日に進水し、同年8月31日にダニエル・M・マクガール艦長の指揮下で就役しました。

第二次世界大戦での活躍

就役後、ビロクシは太平洋艦隊第13巡洋艦隊に配属され、その後の戦歴において重要な役割を果たしました。1944年1月から1945年4月にかけて、高速空母任務部隊の護衛として活動し、敵沿岸施設への艦砲射撃や上陸部隊の支援砲撃を実施しました。

1944年11月20日には、軽巡洋艦モービル(USS Mobile, CL-63)が回天の攻撃を受けた際、ビロクシはモービルと共にその回天を発見。護衛駆逐艦がこれを破壊するに至りました。

1945年3月27日、沖縄戦においてビロクシは特攻機の攻撃を受け、大きな損傷を被りました。しかし、損傷にも関わらず戦闘を継続し、対空砲火を敵部隊に浴びせ続けました。特攻機の突入箇所からは、500キロ爆弾の不発弾が発見されましたが、爆発物処理班によって安全に処理されました。この不発弾は後に後部甲板に展示されました。

1945年4月27日、ビロクシは戦闘海域を離脱し、オーバーホールのためにアメリカ西海岸へ向かいました。同年7月に戦線に復帰し、7月18日にはウェーク島攻撃に参加しました。8月14日にはレイテ湾に到着し、翌日、日本が降伏しました。

終戦後、ビロクシは長崎の港から連合軍捕虜の輸送任務に従事しました。1945年11月9日まで占領任務を遂行した後、真珠湾を経由して帰国しました。

戦後とその後

1946年1月15日、ビロクシはワシントン州ポート・アンジェルスで第19艦隊に合流し、不活性化を開始しました。5月18日にピュージェット・サウンド海軍工廠で現役のまま保管され、10月29日に予備役となりました。

その後10年間、太平洋予備役艦隊で保管され、1961年9月に除籍、1962年3月5日にスクラップとして売却されました。

現在のビロクシ

ビロクシの上部構造物は、ビロクシ・スモール・クラフト港そばのグレナン・パークに再構築され、現在も展示されています。また、ビロクシの艦鐘はビロクシ市庁舎のロビーに展示されています。

受章

ビロクシは第二次世界大戦中の戦功により、9つの従軍星章を受章しました。

関連項目

アメリカ海軍艦艇一覧
アメリカ海軍巡洋艦一覧

外部リンク

Navy photographs of Biloxi (CL-80) - ウェイバックマシン（2003年2月12日アーカイブ分）
Before and after Katrina Photographs of the USS Biloxi superstructure at the small craft harbor
* Compilation of World War II press releases about the wartime exploits and achievements of the Biloxi

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