ビービーガルダン

ビービーガルダン：重賞2勝の短距離馬の軌跡

2004年3月10日生まれのビービーガルダンは、日本の競走馬として活躍した後、種牡馬となり、現在は余生を送っています。馬名は、藤沢和雄調教師が以前担当した競走馬「ガルダン」に由来しています。

華々しいデビューと苦難の時期

2006年7月、函館競馬場でのデビュー戦を勝利で飾ったビービーガルダンでしたが、その後は幾多の困難に見舞われました。札幌2歳ステークスでは距離に苦戦し、骨折による長期休養を余儀なくされました。復帰後も骨膜炎に悩まされ、思うような成績を残せませんでした。

しかし、4歳春頃から症状が改善すると、持ち前の能力が開花。条件クラスを3連勝で駆け上がり、重賞初挑戦となったキーンランドカップでは2着、スプリンターズステークスでも3着と好成績を残し、短距離界の注目株となりました。

重賞制覇と苦杯

2009年、年明け最初の挑戦となった阪急杯では、1400mへの不安から7番人気と低評価でしたが、見事に勝利を収め、重賞初制覇を達成しました。しかし、続く高松宮記念では左回りコースに苦戦し16着と大敗。その後も、マイラーズカップで8着と振るわず、函館スプリントステークスは回避しました。

4ヶ月間の休養を経て臨んだキーンランドカップでは、鮮やかな走りで1着となり重賞2勝目を飾りました。しかし、スプリンターズステークスでは、ハナ差で2着に惜敗。続くJBCスプリントでは6着に終わりました。

2010年も阪急杯では7着、高松宮記念では2着と結果を残せませんでしたが、函館スプリントステークスでは2着、キーンランドカップでは4着と健闘しました。しかし、スプリンターズステークスでは10着、阪神カップでは11着と、徐々に成績を落としました。

引退と第二の人生

2011年の阪急杯では8着、高松宮記念では4着と低迷。安田記念では15着と大敗を喫し、キーンランドカップでは2着と健闘しましたが、スプリンターズステークスでは競走除外。その後、右第1指節種子骨々折が判明し、2011年12月23日付けで競走馬登録を抹消、引退となりました。

引退後はアロースタッドで種牡馬として活躍した後、坂東牧場を経て、現在はヴェルサイユリゾートファームで余生を過ごしています。2019年にはリトレーニングのため東関東馬事高等学院に所属し、引退名馬繋養展示事業の対象にもなりました。

ビービーガルダンの功績

ビービーガルダンは、短距離路線で活躍した競走馬として、多くのファンに記憶されています。幾多の苦難を乗り越え、重賞2勝という輝かしい成績を残しました。その活躍は、競走馬としての才能だけでなく、強い精神力も備えていたことを示しています。引退後も、種牡馬として、そして現在は余生を穏やかに過ごす姿は、多くの競馬ファンに感動を与え続けています。ビービーガルダンの競走生活は、努力と困難、そして成功と挫折が織りなす、ドラマチックな物語と言えるでしょう。

主要な産駒

主な産駒として、ヨシノファルコン（2017年天山賞優勝）が挙げられます。

血統

ビービーガルダンの母はニュージーランドからの輸入馬です。詳細な血統表は、関係サイトをご参照ください。

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