ピアノ・ガイズ (The Piano Guys) について
ピアノ・ガイズは、ジョン・シュミット、スティーブン・シャープ・ネルソン、ポール・アンダーソン、アル・ファン・デル・ビークの4人から構成される、アメリカの音楽演奏グループです。彼らは、
ピアノと
チェロを主体とした独創的なアレンジで、有名曲やクラシック音楽を演奏し、その動画を
YouTubeに投稿することで世界的な人気を獲得しました。
メンバー
ジョン・シュミット: ピアノ担当
スティーブン・シャープ・ネルソン: チェロ担当。生
チェロ、電子
チェロ、炭素繊維
チェロ、鉄製
チェロなど、様々な
チェロを演奏します。
ポール・アンダーソン: 動画編集担当。以前はテルという名前で活動していました。
アル・ファン・デル・ビーク: 動画制作、演奏に参加
歴史
ポールは、
ユタ州セントジョージで
ピアノ店を経営していました。ある日、ジョンが演奏会の練習のために店を訪れたことをきっかけに、彼らのコラボレーションが始まりました。当初は自分たちの楽しみのために始めた動画制作でしたが、プロの演奏家であるスティーブンとアルが加わり、本格的な活動へと発展。毎週
YouTubeに動画を投稿するようになりました。
成功
ピアノ・ガイズの動画は、その多くが75万回以上再生されており、中には2000万回以上再生されているものもあります。2014年10月には、総再生回数が5億回を超え、300万人以上のチャンネル登録者を獲得しました。2011年には、「マイケル、モーツァルトに出会う」で
YouTubeの「好調」大会で「最も有望なチャンネル」賞を受賞しています。
Sony Masterworksとの契約
2012年9月、
ピアノ・ガイズはSony Masterworksと契約を結びました。この契約により、「
ピアノ・ガイズ」「
ピアノ・ガイズ2」「驚嘆」といったアルバムが世界中でリリースされました。これらのアルバムは、
ビルボードの新人アルバム部門とクラシックアルバム部門で1位を獲得するなど、高い評価を得ています。
音楽の特徴
ジョンが
ピアノを、スティーブンが
チェロを演奏するのが基本スタイルです。多くの楽曲は、複数のオーディオトラックをミックスして制作されています。また、演奏者の個々の演奏を重ねることで、より印象的なサウンドを作り出しています。
代表的な作品
ペポニ(Peponi): アフリカをテーマにした楽曲で、コールドプレイの「Paradise」をアレックス・ボエと共演。赤石山の山頂にヘリコプターでピアノを運搬して撮影された映像は圧巻です。
ベートーベンの5つの秘密(Beethoven's 5 Secrets): ベートーヴェンの交響曲第5番を基にした楽曲で、若者限定のオーケストラ、アメリカ遺産学院交響楽団と共演。
ワンリパブリックの「Secrets」をカバーした曲です。ボーカル版ではティファニー・アルヴォードと共演しています。
チェロ戦争(Cello Wars): 映画「スター・ウォーズ」の音楽をモチーフにした作品で、スティーブンがジェダイとシスに扮してチェロで音楽対決を繰り広げます。アルがダース・ベイダー役、ポールがチューバッカ役で出演し、コミカルな演出も魅力です。
月光(Moonlight): ベートーヴェンの「月光ソナタ」と交響曲第7番第2楽章を基にした楽曲で、スティーブンが電気
チェロで演奏します。
マイケル、モーツァルトと出会う(Michael Meets Mozart): マイケル・ジャクソンとモーツァルトの音楽を融合させた独創的な作品で、ピアノ、チェロ、ボイスパーカッションなど、様々な楽器の音を100以上のトラックで重ねています。
チェロの歌(The Cello Song): バッハの無伴奏
チェロ組曲第1番を基にした楽曲で、8本の
チェロと独自素材を加えて演奏しています。
ラフマニノフに出会ったロック(Rock meets Rachmaninoff): ラフマニノフの前奏曲嬰ハ短調をロックアレンジで演奏した楽曲。ジョンが自身の息子がバンドを始めたことがきっかけで作曲したとされています。
功夫ピアノ:チェロの上昇(Kung Fu Piano: Cello Ascends): 万里の長城で撮影された映像で、ジョンとスティーブンが演奏しています。
ディスコグラフィー
ピアノ・ガイズ(The Piano Guys)
ピアノ・ガイズ2(The Piano Guys 2)
家族のクリスマス(A Family Christmas)
驚嘆(Wonders)
受賞歴
YouTube音楽賞
公式リンク
公式ウェブサイト
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