ピアンコーニョ

ピアンコーニョについて

ピアンコーニョ（伊: Piancogno）は、イタリア共和国北部のロンバルディア州に位置する、ブレシア県に属するコムーネ（基礎自治体）です。約4,700人の住民がこの地に暮らしています。県北部のヴァルカモニカと呼ばれる地域に広がり、その中心部には町役場が置かれるピアンボルノの集落があります。

地理的な特徴

ピアンコーニョは、ブレシア県の中でも比較的北寄りに位置しています。地理的には、緑豊かなヴァルカモニカ地方の一部を形成しています。県都であるブレシア市からは北へ約42キロメートル、ロンバルディア州の州都でありイタリアを代表する都市の一つであるミラノ市からは東北東へ約95キロメートルほどの距離にあります。これらの都市からの距離は、ピアンコーニョが都市部の喧騒から離れた、比較的自然に近い環境にあることを示唆しています。近隣には複数の自治体が存在し、それぞれが境界を接しています。

気候と地震リスク

この地域の気候は、イタリア国内の気候分類において「zona E」に区分され、暖房期間の日積算温度（GG）は2568とされています。これは、イタリア国内でも多様な気候が存在する中で、ピアンコーニョが特定の気候特性を持つ地域であることを示しています。また、イタリアの地震リスク階級評価によると、ピアンコーニョは「zona 3」に分類されています。これは「sismicità bassa」、すなわち地震のリスクが低い地域であることを意味しており、比較的安定した地盤にあると考えられます。

行政区分と集落

基礎自治体であるピアンコーニョは、いくつかの主要な集落によって構成されています。これらはイタリア語で「フラツィオーネ（frazione）」と呼ばれる分離集落です。具体的には、町役場のあるピアンボルノ（Piamborno）をはじめ、コーニョ（Cogno）、パッソ・デッランヌンツィアータ（Passo dell'Annunciata）、ダッシーネ（Dassine）、オイオロ（Oiolo）、そしてアンヌンツィアータ・スペリオーレ（Annunciata superiore）といった集落が含まれます。これらの集落が一体となって、一つのコムーネとして機能しています。

また、ピアンコーニョは広域行政組織である「ヴァッレ・カモニカ山岳部共同体（Comunità montana di Valle Camonica）」に所属しています。これは、ヴァルカモニカ地方の複数のコムーネが集まって形成された組織であり、地域全体の振興や共通の課題解決に向けた活動を行っています。山岳部共同体の事務所はブレーノに置かれています。この共同体への参加は、ピアンコーニョがヴァルカモニカ地方全体のコミュニティの一員として、広範な連携の中で位置づけられていることを示しています。

ピアンコーニョは、その穏やかな気候と比較的低い地震リスク、そしてヴァルカモニカ地方という美しい地理的環境の中で、約4,700人の住民が暮らすイタリアの地方自治体です。複数の集落から成り立ち、地域の広域連携組織にも参加しながら、その歴史と文化を育んでいます。

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