ピエヌ

ピエヌ（PN）: 資生堂のメーキャップブランド

ピエヌは、資生堂が展開したメーキャップブランドで、1997年から2005年までの約8年間、主力ブランドとして人気を博しました。その名称はフランス語の「PIEDS NUS」（素足）に由来しています。ブランド名はシンプルながら、若者に向けた新しい価値観や感覚を象徴しています。

ブランドのはじまりと特徴

ピエヌは1997年2月21日にデビューし、当初は資生堂の看板ブランドであったレシェンテをリニューアルする形で誕生しました。キャッチコピー「メイク魂に火をつけろ。」とともに、B'zによる「FIREBALL」をテーマソングとして採用し、当時としては斬新なイメージを打ち出しました。そのため、特に若い世代の女性からの支持を受け、話題となったのです。

ブランドのパッケージデザインは銀色を基調としており、そのシャープな印象が特徴的です。しかし、デビューからしばらくすると、ハードなイメージからより親しみやすいデザインへの変更が行われました。1998年にはイメージモデルとして多くの著名人を起用し、2000年には新たに「リップパーフェクト」という落ちない口紅が登場しました。

成熟化と再ブランド化の試み

2000年には、ブランドを一新し、パッケージデザインを白基調に変更し、より明るい印象を与えるようにしました。6月には落ちない口紅「リップパーフェクト」を発表し、過去最高の売り上げを達成することとなります。また、2001年からはファッション界での流行に合わせてパッケージの色を金色に変更し、さらに目新しさを追求しました。

2001年にはブランドのイメージモデルに伊東美咲を起用し、彼女の力強い存在感がピエヌの再興に寄与しました。その後、伊東はピエヌの顔として、ブランドの終了まで活動を続けました。

クリエイティブな広告キャンペーン

2002年には、化粧品ブランドとして初めてのコラボレーションCMを実施し、Tommy february6とのコラボレーションを通じて新しいメイクカルチャーを提案しました。これにより、ピエヌのキャッチコピーとテーマソングが「Bloomin!」で統一され、一貫性のあるプロモーションを展開しました。

ブランドの終焉

2005年8月、ピエヌは後継ブランド「MAQuillAGE」へと統合され、メガブランド構想の一環として消滅しました。これにより、長年支持されてきたブランドは新たな形を得ることになりましたが、当時の魅力や革新性は多くのファンの心に残ることとなっています。

販売商品とラインナップ

ピエヌは、ファンデーション、アイブロウ、アイライナー、マスカラ、リップ製品など、幅広い商品ラインを展開していました。特に落ちない口紅や、豊富なアイシャドウカラーは多くの女性に支持されました。これらの商品は、メイクの自由度を広げ、個々の美しさを引き出すことを目的としていました。

結論

ピエヌは、資生堂が若者向けに展開したメーキャップブランドとして、いくつかの画期的なキャンペーンや商品の発表を行いました。ブランドの進化や変化を通じて、メイクアップの楽しさを広く伝えることに成功しました。今日でも、ピエヌの名は多くの人々の記憶に残り、ブランドが持っていたメッセージや価値観は色褪せることがありません。

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