ピエーヴェ・テジーノ

ピエーヴェ・テジーノは、トレント自治県南東部に位置する、人口約600人の小さなコムーネ基礎自治体)です。この地は、イタリアの政治史、そしてヨーロッパの統合において重要な役割を果たした人物、アルチーデ・デ・ガスペリの故郷として広く知られています。

地理
ピエーヴェ・テジーノは、ボルゴ・ヴァルスガーナから東へ約12km、トレントの県都からは東へ約38kmの距離に位置しています。周辺を美しい山々に囲まれ、自然豊かな景観が広がっています。

位置と広がり
トレント自治県の南東部に位置し、以下のコムーネと隣接しています。
ビエーノ
カナール・サン・ボーヴォ
カステル・イヴァーノ
カステッロ=モリーナ・ディ・フィエンメ
カステッロ・テジーノ
カヴァレーゼ
チンテ・テジーノ
オスペダレット
パンキア
スクレッレ
テルヴェ
テーゼロ
* ジアーノ・ディ・フィエンメ

アルチーデ・デ・ガスペリ
ピエーヴェ・テジーノは、アルチーデ・デ・ガスペリが生まれた場所です。デ・ガスペリは、第二次世界大戦後のイタリアにおいて、8年間首相を務めました。彼は、荒廃したイタリアの復興に尽力し、ヨーロッパの統合に貢献したことで、「欧州連合の父」の一人として称えられています。

グルーバー=デ・ガスペリ協定
1946年、デ・ガスペリはオーストリアのグルーバー外相との間でグルーバー=デ・ガスペリ協定を締結しました。この協定は、トレンティーノと南チロルにおける自治を保障するもので、両地域の安定と発展に大きく寄与しました。

行政
ピエーヴェ・テジーノは、トレント自治県が設置した広域行政組織Comunita di valle 「ヴァルスガーナ・エ・テジーノ」に属しています。事務所はボルゴ・ヴァルスガーナに所在します。

ピエーヴェ・テジーノは、その美しい自然景観とともに、イタリアの歴史とヨーロッパの統合における重要な足跡を残す場所として、訪れる人々を魅了し続けています。

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