ピクトロジカ ファイナルファンタジー

『ピクトロジカ ファイナルファンタジー』（PICTLOGICA FINAL FANTASY、略称: PFF、ピクトロジカ）は、スクウェア・エニックスから配信されていたスマートフォン・タブレット用ゲームアプリです。2013年10月21日にサービスが開始され、基本プレイ無料のアイテム課金制で提供されていました。2017年7月12日には、本作をベースとしたニンテンドー3DSソフト『ピクトロジカ ファイナルファンタジー≒』（ニアリーイコール）も配信されました。

しかし、アプリ版は2018年11月30日をもってオンラインサービスを終了し、オフライン版へと移行しました。また、3DS版の『≒』についても、2022年3月28日のニンテンドーeショップのサービス終了に伴い、配信が終了しています。

ゲーム概要

『ピクトロジカ ファイナルファンタジー』は、ファイナルファンタジーシリーズ（FF）を題材としたイラストパズルゲームです。開発は、ピクロスシリーズを多く手掛けてきたジュピターが担当しました。ゲームのベースとなるパズルは、一般にイラストパズル、イラストロジック、論理パズル、ロジックパズル、ピクチャーロジックなどと呼ばれるもので、本作ではこれを『ピクトロジカ』と呼んでいます。ただし、タイトル名との混同を避けるため、ここでは『イラストパズル』という名称で統一します。

登場キャラクターは「メモリア」と呼ばれ、渋谷員子が監修した2Dドットグラフィックと、泉沢康久による『ワールド オブ ファイナルファンタジー』準拠のデフォルメキャラクターのビジュアルが設定されています。『FFVII』以降の3D作品のキャラクターも、例外なくドット絵とデフォルメ絵で表現されているのが特徴です。登場キャラクターは250体以上（2016年10月28日時点）おり、毎週新たなキャラクターが追加されていました。

ピクトロジカ ファイナルファンタジー≒

3DS版の『ニアリーイコール』は、上記の『ピクトロジカ』モードをメインとした内容で、FFキャラクターを題材にしたピクロスを解く「ステージピクトロジカ」と、RPG風な戦闘が楽しめる「クエスト」の2つのモードが用意されています。

パズルシステムは、ジュピターが自社で発売している「ピクロスe」シリーズとほぼ同様のため、「ファイナルファンタジーシリーズのピクロス」と呼んでも差し支えない内容と言えます。

ストーリー

物語は、主人公が人間族とモーグリ族が平和に暮らす国「ピクセルト」で、考古幾何学である「ピクトロジカ」の力を使って石版からメモリア（キャラクター）の力を引き出し、ピクトロジカー（ピクトロジカを使ってメモリアを指揮し冒険する者たち）として冒険する内容となっています。ストーリーはすべて文章で語られ、登場するピクトロジカーの公式イラストなどは存在しません。

登場人物

ラルド: 主人公が憧れる伝説の英雄。Σプレート盗難事件の犯人を追っています。
アイオラ: メルモンド平原で主人公に「モンスター退治競争」を仕掛けてくるピクトロジカー。
ロウロ: 主人公が護衛任務を任される、幼い研究員。
リリート: 主人公たちが乗り込んだ船の船長で、実習教師。正式名はリリート・ハーモスター。数多くのピクトロジカーを生んだ名家ハーモスター家の次期当主。

登場タイトル

PFFには、ファイナルファンタジーのナンバリングタイトル（『FFI』～『FFXV』）のキャラクターだけでなく、派生作品からも多くのキャラクターが登場しています。主な登場作品は以下の通りです。

ワールド オブ ファイナルファンタジー
ファイナルファンタジー零式
ファイナルファンタジータクティクス
ファイナルファンタジータクティクスアドバンス
ファイナルファンタジークリスタルクロニクル
ファイナルファンタジーレジェンズ
ファイナルファンタジーレジェンズ 時空ノ水晶
メビウス ファイナルファンタジー
ファイナルファンタジー レコードキーパー
ファイナルファンタジーIV THE AFTER 月の帰還
クライシス コア [[ファイナルファンタジーVII]]

戦闘

戦闘はターン制で、プレイヤーがイラストパズルを解くとキャラクターたちが攻撃し、その後モンスターが反撃します。モンスターを全滅させると勝利となり次のステージに進みますが、メモリアのHPが0になるとゲームオーバーになります。戦闘に勝利すると経験値が得られ、キャラクターのレベルが上がります。

戦闘画面は、上半分にFFシリーズでお馴染みのモンスターとキャラクターたちの戦闘シーンが表示され、下半分にイラストパズルが表示されます。実際には5×5マスのパズルで、イラスト要素はありません。

キャラクターのステータスにはHPがありますが、HPはパーティメンバー全員の合計値のみが表示され、HPが0になると全員が戦闘不能になります。また、素早さの項目も全員の合計値のみが影響し、ブレイクゲージの減少速度に影響しますが、行動順は「キャラクターのいる行のパネルを塗った順番」で決まります。この行動順によって発動するジョブスキルがあるため、パズルの塗る順番が重要になります。また、塗るスピードによってプレミアムスキルの発動に必要な戦闘回数が変化するため、効率的な順番でいかに早く塗るかが鍵となります。

パズルの難易度に加え、武器やアビリティ、魔法、敵の弱点、メメントチューンと呼ばれるフィールド特性、攻撃を積み重ねることで威力が上がるブレイクゲージなどの要素が複雑に絡み合い、パズル自体の難易度を大きく変化させます。

クエスト

クエストには、エクサバトリアと蜃気楼の塔という2つのイベントが隔月で交互に開催されます。これらのイベントはランキング要素が強く、上位入賞者には特別なキャラクターやアビリティ（武器や召喚魔法など）が報酬として与えられます。

「ピクドリル」は、パズルの難易度が最高レベルになる代わりに敵が極限まで弱められており、パズルを1マスも間違えなければ初心者でもクリア可能です。報酬としてジェム（ガチャに使用するゲーム内通貨）などが用意されています。

超難易度クエストでは、クリアすると最高級のレアな武器が手に入りますが、パズル自体の難易度はそこまで難しくないものの、敵の攻撃にさまざまな工夫が凝らされており、難易度が高くなっています。

「遺されし大迷宮（大迷宮ホーリーグローリー）」は、不思議のダンジョンに似たシステムで、入るたびに構造が変わるダンジョンをチョコボに乗って探索します。各フロアのボスを倒すと、特別な武器であるグローリーウェポンを入手できます。

常設クエストでは、ストーリーモード用のクエストの他に、レベル上げ用のクエスト、アビリティレベルを上げるアイテムを入手できるクエスト、メモリアを進化させるために必要な宝石を入手できるクエストなどが用意されています。

クエストの中には『ミッション』が設定されており、「女性のメモリアだけで攻略」や「剣を装備したメモリアだけで攻略」など、パズルを簡単にはクリアさせない要素となっています。

外部リンク

ピクトロジカ ファイナルファンタジー公式
* ピクトロジカ ファイナルファンタジー≒公式

もう一度検索