ピストジャム

ピストジャム：多才な才能を持つ異色の芸人

ピストジャム（本名：野 寛志、1978年9月10日生まれ）は、吉本興業に所属する日本のお笑い芸人です。京都府木津川市で生まれ、大阪星光学院中学校・高等学校を経て慶應義塾大学法学部政治学科を卒業という経歴を持ちます。高学歴ながらも、芸人としての道を選び、その独特なキャラクターと多岐にわたる活動で注目を集めています。

芸人としての道のり

大学在学中の2001年春、ピストジャムは大学の同級生であるこがけん（現おいでやすこが）を誘い、吉本興業の養成所である東京NSCに7期生として入学。「マスターピース」というコンビ名で活動を開始しましたが、2002年8月に解散。その後、2008年5月1日にこがけんと「ワンドロップ」としてコンビを再結成するも、2012年6月末に再び解散しています。

多彩な才能と活動

ピストジャムの魅力は、お笑い芸人としての活動にとどまらず、様々な分野で才能を発揮している点にあります。数々のアルバイト経験から得た笑える話を綴ったエッセイ「こんなにバイトして芸人つづけなあかんか」を2022年に出版。また、ネットメディアでの連載や、アイドルのイベントMC、かまぼこ板アート芸人、カレー激ハマリ芸人、自転車芸人としても活動しています。ピースの又吉直樹が立ち上げた第一芸人文芸部の部員でもあります。

アート活動

特に注目されるのは、そのアート活動です。吉本興業110周年記念として東京本社ロビーに黒板アートを制作したり、各地で作品展を開催したりするなど、その才能を発揮しています。使用済みのカマボコ板を再利用したアート作品は、独創的な世界観で多くの人々を魅了しています。ピストジャムは自身の頭の中にいる住人をイラスト化し、ステッカーを作成。アイドルグループQUEENSのアニバーサリーグッズのイラストを制作したこともあります。交通費さえもらえれば全国どこにでも黒板アートを描きに行く活動も行っています。

カレーへの情熱

カレーに対する愛情も深く、下北沢カレーアンバサダーや神田カレーマイスター、かしわカレーマイスターといった肩書きも持っています。下北沢経済新聞では「シモキタ歴24年のカレー激ハマリ芸人ピストジャムが愛してやまないカレー10選」を連載するなど、その情熱を様々な形で表現しています。

自転車愛

ピストバイクという自転車を愛し、芸名にもその名前を使用するほどです。

人物像

偏差値70を超える中学校に入学するほどの学力を持つ一方で、中高時代の記憶はほとんどなく、当時の友人とも連絡を取っていないという一面も持ち合わせています。20歳から下北沢に住み続けており、44歳になるまでに50種類以上のアルバイトを経験。両親から芸人を辞めて就職するように説得された際に、母親から言われた「そんなにバイトして芸人つづけなあかんか」という言葉が、初エッセイのタイトルになったというエピソードも持っています。

ピストジャムは、お笑い芸人、エッセイスト、アーティスト、カレー愛好家、自転車愛好家など、様々な顔を持つ魅力的な人物です。今後の活躍から目が離せません。

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