ピチレモン

ピチレモンについて

『ピチレモン』は、1986年に学研プラス（当時は学習研究社）から発行されていたティーンズ向けのファッション雑誌で、創刊以来、多くの女子中高生に支持され続けました。この雑誌は、毎月1日に発行され、2015年10月に最後の号を発売し、その後休刊となりました。

創刊の背景と変遷

『ピチレモン』は、1986年4月に姉妹誌『Lemon』の後継として創刊されました。当初は占いやチャートテストをメインとした構成でしたが、1995年から徐々にファッションを中心とした誌面作りへとシフトしました。雑誌名は『Lemon』の妹分として名付けられ、『プチレモン』ではなく「ピチ」の表現が元気なイメージを与えるとの理由から『ピチレモン』という名称になりました。1999年にはサイズをB5判からA4判に拡大し、キャッチフレーズを「女の子が最初に手にする女性誌」に改定。

新しい展開

2015年からはさらにサイズを拡大してA4ワイド判にし、誌名ロゴを「Pichile」に変更しましたが、正式な雑誌名は引き続き「ピチレモン」としていました。また、キャッチフレーズも「今より“3歳”オトナの自分になるっ!」に刷新され、より大人向けの印象も持たせるようシフトしました。誌面内容は、ファッション、ビューティー、占いといった多彩な特集で構成されていて、対象読者は主に小学4年生から中学3年生の女子の層です。

ピチモとメンモ

『ピチレモン』の大きな特徴は、モデルたちにあります。雑誌のモデルは「ピチモ」と呼ばれ、オーディションを通じて選ばれる若い読者モデルが多数在籍しました。1999年からは年1回のピチモオーディションが行われ、優秀者にはグランプリや準グランプリといった称号が与えられました。また、2007年以降はすべての合格者が専属モデルとして活躍できるようになりました。

モデルの中には、将来的には俳優として成功を収めた者もおり、特にメンモというレギュラー出演モデルたちが登場することで、誌面に多様性が生まれました。

読者との交流とイベント

『ピチレモン』は、読者との関係を深める取り組みも行っていました。たとえば、読者投稿コーナー「ピチレ学園」では、読者と編集部が密接に交流できる機会を設けました。また、毎年夏には「ピチレモン夏まつり」と称したファッションショーやライブが開催され、ピチモたちが観客として参加するファンイベントが行われていました。

特に、2015年には「ピチレモン・キラピチガールズフェス」が実施され、多くの読者から参加がありました。さらには、タレントやモデルとのコラボレーションによるイベントも多数行われており、時には音楽やファッションに関連した内容も取り入れられていました。

終焉とレガシー

『ピチレモン』は、2015年まで長い歴史を持ちましたが、同年の最終号をもってその幕を閉じました。しかし、その影響力は後のファッション雑誌や文化にも大いに影響を与えており、ファッション界での地位は未だに根付いています。モデルや読者がともに創り上げた文化は、多くの人たちの心の中に残り続け、今もなお『ピチレモン』の名が隅々で語り継がれています。多くのファッション雑誌が創刊される中で、彼女たちの存在と影響力を忘れることはできません。

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